山口県湯田温泉の名物女将とは？
西の雅 常盤の女将劇場って何？
琴やマジックってどんな内容？
テレビでも紹介された？
こういった疑問にお答えいたします。
こんにちは、週末マジシャン・バッザです。
マジック歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会でマジックを披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。
このような私が、解説していきます。
山口県湯田温泉街にある、「西の雅 常盤」という老舗旅館では、毎晩、大女将による琴やマジックなどによるパフォーマンスが無料開催されています。それを「女将劇場」と呼びます。テレビ番組の月曜から夜ふかしにも名物女将として紹介されました。
今回は、女将劇場が出来上がったきっかけや、マジックなどどんな内容なのか紹介します。これを知っておくと、「話題性」作りのヒントを知るきっかけになりす。
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山口県湯田温泉 西の雅 常盤基本情報
出典（公式サイトより）：http://www.n-tokiwa.co.jp/
名 称 山口 湯田温泉 旅館 西の雅 常盤（にしのみやびときわ）
住 所 〒753-0056 山口県山口市湯田温泉4丁目6-4
連 絡 先 TEL 083-922-0091FAX 083-924-3080
総部屋数 ９０室
温 泉 湯田温泉
露店風呂 あり
公式URL http://www.n-tokiwa.co.jp/
常盤名物 女将劇場は毎晩開催。エンタメ旅館とも呼ばれる。
女将劇場とは
創業86年山口県にある老舗の旅館「西の雅 常盤」。
この旅館の大女将が、宮川高見さんといいます。
年齢は、今年で78歳になる。
宮川さんは、170以上もの芸を持つ。
この旅館で名物になっているのが、「女将劇場」という。
毎晩、宮川さんが出演してパフォーマンスを披露していると話題だ。
このパフォーマンスがいつから、どのように始まったのか、調べてみました。
女将劇場のはじまり
宮川高見さんで３代目にあたる。
両親から、いつ温泉がダメになるか分からないと言われていた。
４歳の頃、琴と踊りを習った。
中学生の頃には、作曲は振付も自分で考えられるようになる。
短大を卒業して二十歳で、女将になった。
このとき、現状のままでは、この旅館はまたダメになると危機感を覚えた。そこで考えたのが、お客さんの前で、琴や踊りを披露すること。
女将以外のメンバーは、親戚のおばさん、管理のおじさん、売店のおばさん、仲居さんら、たったの５人。実際にやってみたら、お客様から大変喜ばれたそうだ。これが「女将劇場」の始まりである。
規格外のパフォーマンス
琴にマイクとギターアンプをつけた合奏が話題になっている。
このパフォーマンスを思いついたきかっけは？
そもそも琴と太鼓を合奏することは、なかった。
ただ、単にやってみたくなったという。
琴は静かな音であり太鼓は大きな音なため。合わせて演奏するのは相性がよくない。
だから、「対決」という形にしようと思いついた。
ついでに、バチを使って琴を弾くと、もっと面白いかも、という発想だった。
演奏のラストには、バチで、琴のコマをバラまき倒すところまで考えたという。
このパフォーマンスを見ると、「ここまでやるの？」と目を疑ってしまうかもしれない。
当然、話題になった。ネット上では炎上騒ぎとなるし、琴の先生からも叱られる。
しかし、宮川女将は、良くも悪くも何かしらの話題性があれば、まわりからの反応につながる、と自信がついた。今では人気の芸のひとつになったという。
宮川女将の発想法
今では、女将の芸は175に増えたそうだ。
芸の発想はどう思いつくのか？
それは、机の上で考えるのではなく、日常生活の中にあるという。
日々の訓練やもとごとに感動すること、毎日一生懸命に生きることです。
お客様が望むことを感じ取ることも、芸の一つと考える。
このように、日々過ごしていると、発想がわいてくると言います。
また、時代に移り変わりの中にヒントがある。
子どもが喜ぶ芸は、若者や高齢者も幸せを感じてくれる。
その時代に合わせて、芸を反映させることも大事。
常に挑戦です、と言います。
女将劇場を見たお客さんの反応は？
お客さんからは元気が出たと言われます。
完璧を通り越した芸
宮川女将の芸の信条は、スピードと迫力、そして挑戦である。
女将が目指しているのは、完璧を通り越した芸だ。
女将劇場でみせている芸の数々は、一見ふざけたり、失敗しているように見えるが、あえてそれをやっているという。
本当はそれが難しい。
中途半端にやっているのではなく、それが完璧を通り越した芸である。まだまだ、勉強中である。がんばりたいと言う。
完璧を通り越した芸である。
女将劇場の動画をみると、彼女が言っていることが分かる。
これは良い悪い、という基準ではなく、これが宮川女将のスタイルだということだ。
山口市の湯田温泉で創業86年の老舗旅館「西の雅常盤」の大女将・宮川高美さんは、今年78歳になる。20歳で女将となるが、旅館の経営が悪化。旅館再生のため、琴にマイクとギターアンプを直結した独自の演奏や踊りに水芸など80種類を超える演目を誇る「女将劇場」を毎夜宴会場で無償で開催し続けている。 pic.twitter.com/yOldTjWGlg
— 櫛野展正@クシノテラス (@kushinon) April 19, 2022
女将劇場のマジック
出典（YouTube映像より）：https://youtu.be/QYP-TUeRvnQ
次に、女将劇場で披露されているマジックをいくつか紹介する。
これも、賛否両論はあると思うが、女将劇場の芸は完璧を通り越したところにあるというのが伺える。
芸は、きちんと完璧に演技を見せるといった概念をくつがえしている。
あえて種明かしを見せて演じる
人体浮遊マジックです。
カーテンの裏側に寝台があり、人がそこに寝ています。
その姿を隠しています。
カーテンが透けているので、裏側で何をしているかが見えている状態です。
カーテンをかぶせて、人が浮いている現象を見せていますが、
軽々と持ち上げていますが、人体には見えないです。
そこで「はい、消えた！」と言っています。
「なんであっちばかり見る」といって寝台の方を指さしていますね。
人がどこに消えたのかが、バレバレで演じていました。
次は、テーブルが浮くマジックです。
片手で持ちあげて、アシスタントに投げちゃってますね。
次は大きな紙袋を反対にしています。
おそらく、紙袋の中には何も入っていないことをアピールしようとしていますが、ここで、紙袋の中から何やら重たいものを落としてしまっています。これは失敗だったのかわざとだったのでしょうか？
次は、両手に持ったカーテンで、コマを隠します。
両手にカーテンをもっていますが、中からコマが出てきます。
コマを上下に動かしているときに、わざと手を見せて、カーテンを持っている片方のでは、ニセモノだと種明かししています。
これはけっこうウケてて、笑いをとっています。
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お客さん上げてのマジックは面白い
この動画は、かなりウケています。リアクションが良さそうなお客さん層です。
女性のお客さんを一人、ステージに上がってもらいます。
音楽に合わせて、軽くリズムをとったあと、女将は２枚のハンカチを用意して、お客さんに結んでもらいます。
その結んだハンカチをお客さんの胸元付近にはさみます。
ハンカチの両端をひっぱると、下着がでてきました。
これは有名なジョークマジックです。大ウケです。
名物女将の人体交換マジック
出典（YouTube映像より）：https://youtu.be/YWsVPMxgg2I
人体交換マジックです。
このような姿を見て、お客様が元気をもらっているというのが
分かる気がします。
舞台袖に行き、勢いをつけて走って、ボックスの上にあがります。
カーテンをかけて揺らすと、ボックスの上に立っていた女将が入れ替わり、別の女性が現れてきます。
その女性がボックスを降りて、鍵を開けて、フタをひらくとそこには女将が入っていました。
人体交換マジックを成功させていました。お客さんも大喜びです。
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月曜から夜ふかしで紹介
2013年8月26日深夜に放送された、「月曜から夜ふかし」というテレビ番組で、その日の特集は、全国の元気な高齢者を紹介する内容。
マツコデラックスも、めちゃくちゃ喰いついていました。
「西の雅 常盤」の名物の女将さんがいると紹介されていました。
その女将が、マジックやら太鼓、踊り、水芸などの芸事をほぼ毎日、温泉に来るお客さんに見せています。
その名を「女将劇場」という。
何度もテレビで紹介されているこの女性。
女将劇場のパフォーマンスを見て、「彼女だけで１回番組できちゃう」なんて言わせるくらいだ。
なんと、３６３日間、この「おかみ劇場」が披露されていると紹介されていました。
コロナ禍で女将劇場は？
2020年5月12日深夜放送の月曜から夜ふかしでは、過去に出演した一般の人がコロナ禍で、どうしているのかを語るといった内容だった。
そこで紹介されたのが、湯田温泉「西の雅 常盤」の宮川女将。コロナの影響について語る。「お客さんが少ない、
酷いときには２人ということもある。
かつては連休ともなれば300人近く宿泊されるが、今は創業時始まって以来の危機とのこと。
そんな状況であっても、女将は、終息後に向けて芸を磨いている。
今は、髪で習字をする新しいネタを練習中とのことだ。
コロナ終息後に向けて、努力を怠らないありさまが放送されていました。
最近の女将劇場は？
出典（YouTube映像より：https://youtu.be/1ht_9n2ws78
2022年8月に「「西の雅 常盤」に行かれた方が、動画をアップしています。
現在は、お客さんも戻りつつあります。
相変わらず、女将劇場は開催されています。
連日、琴、太鼓、マジック、踊りなど同じパフォーマンスを披露し続けつつ、新しい芸を追加しているようです。
新しいパフォーマンスの、髪で習字をするなども演目に取り入れているようですね。
最後に
今回は、山口県湯田温泉にある「西の雅 常盤」の名物女将、女将劇場を紹介しました。
女将劇場を続けて57年。
こんなに長く、マジックなどのパフォーマンスを披露し続ける原動力はどかからくるのでしょうか？
もちろん、温泉旅館を経営しているのだから、お客さんをたくさん呼び込もうという気持ちもあるかとは思います。
ただ、それ以前に、お客さんを楽しませよう、という気持ちが人一倍強いのだろうと考えます。
女将自身の表情を見ていると、すっごく楽しんでやっているようにも見えるんですね。
自分も楽しみながら、お客さんを楽しませたい。そして、お客さんが喜ぶリアクションこそが、楽しくてやり続けることができるのだと思います。
完璧を超えたところにある女将劇場独特のパフォーマンスは、そんなところから生まれてきたのかもしれません。
あなたも、マジックを身につけて、お客さんから驚いたり、楽しんだりしたリアクションがもらえると一層、マジックを練習して、披露したいと思うことと思います。
みんなそうやってマジックの魅力に取りつかれていきます。
まずは、簡単な一発芸から身につけてみてはいかがでしょうか？
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