マジックの簡単な種明かしと手品のやり方をおぼえて人気者になる方法 週末マジシャン・バッザの「手品の種明かし大辞典」~簡単マジックのトリック種明かし~

手品の種明かし大辞典|簡単マジックのトリック種明かし

コラム

マジック種明かし空中浮遊のトリックや人体が浮くからくりは?

更新日:

マジック種明かし空中浮遊

空中浮遊のトリックやからくりや仕掛け、人体が浮くマジックの仕組みなど、どうなっているのかな?

そんな疑問を抱いている方へ・・・

こんにちは、週末マジシャン・バッザです。

 

マジック歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会でマジックを披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。

 

こういった私が、今回は空中浮遊について紹介していきます。

 

カードマジックにおける手先の器用さを使って表現するマニュピレーションやフラリッシュ、コインマジックでは、一般の人が見えないようなテクニックなどを駆使していることを知ると、たとえ種明かしを知ったとしてもマジックの凄さを実感することがあります。

 

一方で、いわゆるイリュージョンとして行われている空中浮遊(浮揚)マジックは、ある種の夢を見させてくれます。

しかし別の視点から見るといったいトリックやからくり、仕掛け、タネはいったいどうなっているのか?とクエスチョンマークが満載のマジックです。

 

人は奇跡を見せられると信じ込んでしまう傾向が強いです。

たとえば、ヨガの修行の末、座禅を組んだまま宙に浮いている写真などは、どう見ても飛び上がった瞬間の写真を撮影しただけのものもありますし、以前テレビでやっていたのは、真正面で人の体が浮かぶなどの映像が流れたものを見ましたが、真後ろに棒を股のあたりに挟んでいたなど、動画の角度や写真のトリックを利用して、自称超能力者を語る人物などもいました。

 

エンターテイメントではなく、ニセの超常現象などにも利用されている空中浮遊のトリックについていろいろ紹介していきます。

 

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シルバーマンの空中浮遊パフォーマンス

シルバーマンの空中浮遊

 

ストリートで、空中浮遊のパフォーマンスを有名な人物がいます。

「シルバーマン」と言います。

彼は、イギリス・ロンドンの中心部の繁華街で、片手のみで宙に浮いている現象を見せています。

全身を銀色の衣装でかためられていることから、そのような名前がつけられたと言います。

衣装だけでなく顔まで銀色に塗っています。

 

彼は何も持たないで完全に浮いているのではなく、例えば1本のスコップを持っていたり。何かしらを片手に持っているか、どこかに手を付けています。

今回、動画で紹介するのは、単純にスコップを持っているのではなく、スコップが固定されたものです。

その固定されたスコップを軸にして、シルバーマンは体を支えています。かなりの力技ですね。

シルバーマンは普通に立って、右手は自由に動かして、衣服や帽子などを整えることができています。

左手は、スコップを杖のように持っている状態です。

普通に立っていますが、体の下を見ると、台から約70cm~80cmは宙に浮いています。

さらに、ただ突っ立っているだけでなく、体を垂直に倒して、宇宙飛行士のように空中遊泳のような体制をしたり、直立したまま足を組んだりブラブラさせたりなどしています。

街角でチップをくれた人には、頭と足を傾けて、その人にお礼をするように、体を動かします。

 

シルバーマンの空中浮遊の種明かし

シルバーマンは、自分で土台の準備から行っています。

一番重要なのが土台です。重そうな土台を自分で街中に運んでセットを始めています。

土台には突起した箇所があり、そこにスコップの先を差し込んで固定しています。

スコップは途中から差し込み式になっています。

スコップの柄の上の部分や手の持つところは固定されています。さらに大き目のジャケットを着ているので、肩から胸のあたりにまでおそらく体を固定するなんらかの板やパイプが仕込まれているようです。

ただ、それにしても体を支える力は必要なのではと考えることからハードなトレーニングの賜物であると思われます。

シルバーマンがストリートで空中浮遊のセットから実際のパフォーマンスをしている動画が公開されています。

https://youtu.be/GdZBhCsmCEA

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マジシャン・セロの空中浮遊

セロは、父親が日本人で母親がフランス人で、アメリカ合衆国のロサンゼルス生まれのプロマジシャン。

まだ無名の頃は、Cyrilをシリルと表記していた頃もありましたが、アメリカでは、セロ・タカヤマという名義で活動しているようです。

 

マジシャンのセロは、マジック革命・セロという番組名で、2004年頃からのマジックブームをけん引した一人である。

そんなセロが空中浮遊をテレビで披露したことがある。

映画の「バックトゥーザフューチャー」に出てくるような、車輪の付いていないスケートボードにのり、車の真横に手をつけて、車と一緒に並んで移動するマジックを披露していた。

 

セロの空中浮遊の種明かし

このマジックの種明かしは、車から出ていた棒に体全体を支えていたもので、左腕の袖の中にその頑丈な棒が入っているものです。

セロは左腕のみ車に手を付けていましたが、その左腕の袖の中に棒が入って体全体を支えていました。

実はここで放送事故が起こったことでも話題になりました。

それは、番組のゲストとして出演していた女優さんが、他のテレビ番組で、この仕掛けを見たことがあると言って、番組内でその仕掛けを言ってしまったのです。

その時のセロの表情はとても険しい表情をしていました。

一応、セロは腕には何も仕掛けがないことをアピールして、その場の体裁を整えていましたが、ネット上でかなり話題になってしまいました。

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空中浮遊マジックの種明かし

空中浮遊マジックの種明かし

空中浮遊のやり方は一つではありません。

寝台に寝ているアシスタントが上下するものや、ただ台に座っているだけのものなど。

ここでは、さまざまな空中浮遊を紹介してます。

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寝ているアシスタントが上下する空中浮遊

一番有名なものとしては、後ろにカーテンがあり、アシスタントを浮かせる場合です。

幻想的な音楽の中で行われるイリュージョンは演技力とアシスタントとのタイミングが合わなければできません。

カーテンの裏には、重いもの持ち上げて動かすためのクレーンのような重機が隠されています。

アシスタントが台に寝そべるときに、わずかに腰をうかせたところに、クレーンに取り付けられた棒の先端に、さらに台を取り付けたものを、すべりこませています。

台はアシスタントの背中に入ったことにより、体を持ち上げたりおろしたりすることができます。

もちろん台そのものはカーテンやアシスタントが着ている長めの衣装などで隠されています。

その後、マジシャンは大きな輪を取り出し、アシスタントの体に通します。この輪を通す意味は、アシスタント周りには、吊っているものや支えているものなど何もないですよ!ということをアピールするためのものです。

しかし、この輪を通すときも、ちょうど女性の体を支えている棒には当たらないように通しています。

 

マスクド・マジシャンがこの空中浮遊のネタバラシをしています。

https://www.youtube.com/watch?v=wOGQC6FT24U

 

日中の野外で行う空中浮遊

日中に屋外で空中浮遊する場合は、クレーン車を使っています。

マジシャンの腰のあたりにワイヤーを付けて引っ張っています。ワイヤーがなぜ見えないのか?と思われるかもしれませんか、日中の場合は、太陽の光にまぎれるため、意外とワイヤーは見えにくいものなのです。

この空中浮遊もマスクドマジシャンが種明かしをしています。

https://www.youtube.com/watch?v=_rrERsDSQIs

 

ステージの中央で行われる空中浮遊

そのほかにも、人体浮遊のやり方は、後ろにはカーテンが用意されていなくて、マジシャンとアシスタントがステージの中央付近で行う場合です。

この場合は台の真下に、ジャッキやリフトがあるものと考えられ、操作はマジシャンの足によって、上下できるようになっているものです。この場合も輪を使ってアシスタントを支えているものはないとアピールしますが、柱をかわすように半回転させて、まるで一回転しているかのような錯覚で見せています。

 

台の上に座っている空中浮遊

ストリートで台の上に座っている人物が宙に浮いているマジックを披露している人がいる。

これは、インドでは、千年前から行われていたトリックだと言われています。

宙に浮くヨガ修行者などという設定で演出されていて、片方の手で杖をもっているが、この杖は、杖のようにみえるが特殊な形状で作られているイスになっている。

イスはマジシャンの衣服によって見えないようになっている。

さらに杖の地面についているほうには、地面に敷かれた大きな平面台とくっついているため、倒れないようになっている。

右側の画像を見るとイメージしやすいかと思います。

台の上に座っている空中浮遊マジックの種明かし

2016年3月9日放送のトリックハンターという番組では、お笑い芸人の小島よしおさんも、この台に座って、インドのストリートで空中浮遊をインドの人たちに披露して驚かせていました。

小島よしおさんは子供たちに囲まれて人気者になっていました。

マジックの楽しさ、不思議さは世界共通で、人とのコミュニケーションにも役立ちますね。

ちなみに、てじなーにゃで有名な山上兄弟もトリックハンターでは椅子に座る空中浮遊を披露していたことがあります。

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片方の椅子を外しても落ちない空中浮遊

テレビでは一般の人を即席でアシスタントになってもらい、空中浮遊を行うマジックを見たことがあります。

両端にイスが置いてあり、その上に寝台が置かれています。

マジシャンが片方の椅子をとっても、寝台の上にいる人は、倒れてきません。

これは、片方の椅子と寝台にフックがかかっているため、片方の椅子を外しても、イスに引っかかって

落ちない仕組みになっています。

ただしこの場合は体の小さな人や体重の軽い人でなければ、寝台の片方が傾きすぎてしまい、ネタバレしそうな形になってしまうので注意が必要です。

 

シャーマンの空中浮遊

アフリカの呪術師(じゅじゅつし)であるシャーマンの空中浮遊は有名です。

演出のとして火の中にシャーマンが立っています。

そのまま垂直に浮くことができます。

このマジックの種明かしは、シャーマンの真後ろにシーソーのような棒が背中に取り付けられています。

棒の反対側には錘が付いていて、シーソーの原理で宙に浮きます。

棒やシーソーは、木の陰に隠れていて見えないようにしています。

かなり大掛かりなセットですね。

 

床から水平に浮く空中浮遊

床に手と膝がついた四つん這いになった状態から、両手と両ひざを床から離しても落ちないで、床から水平に浮く人体浮遊もあります。

このマジックの種明かしは、鏡を使っています。床の上に垂直に鏡が立てられています。

鏡の向こう側では、片膝と片手を床についており、両手と両膝を床から離しているように見えるのは、鏡に反射した同じ片膝と片手ということになります。

 

ナポレオンズの空中浮遊ネタバラシマジック

二人組のマジシャンコンビだったナポレオンズの人体浮遊のネタバラシマジックは有名でした。

「笑点」などでも良く披露していただいてました。

パルト小石さんが、寝台に仰向けに寝ます。

ボナ植木さんがその上にカーテンをかけます。

おまじないをかけると、パルト小石さんの体がカーテン中でに浮き上がってきます。

 

ボナ植木さんが、カーテンを取ると、パルト小石さんが仰向けに寝たままになっています。

再び、カーテンをかけると、少し浮いてきます。

再びカーテンをとると、ボナ植木さんが寝ています。

もう一度カーテンをかけると、浮いて、さらに上下を繰り返しています。

そこで、ボナ植木さんがカーテンを取ると、パルト小石さんはうつぶせになって腕立て伏せをしていたのです。

足のほうか片方を浮かせて水平に保っていたので、カーテン越しからは体がまっすぐ浮いたように見えていたのですね。

 

ゼンジ―北京の空中浮遊マジックのネタバラシ

コメディマジシャンのゼンジー北京さんも、空中浮遊のネタバラシを行っていました。

これは、1998年頃に放映されていた「天声慎吾」というテレビ番組で見たことがあります。

香取慎吾さんと、お笑いコンビ・きゃい~んの二人組が、ゼンジ―北京さんに弟子入りをしてマジックを修行するという番組でした。

香取慎吾さんが人体浮遊を行っていました。

これはカーテンで隠れていた足の部分が作り物になっていて、演技の最後にはひっくりかえってネタバラシになって笑いをとる、というネタでした。

 

最後に

いかかでしたでしょうか?

このように空中浮遊マジックでもストリートパフォーマンスで行ったり、怪しい演出から幻想的、コメディタッチで見せて最後にはネタバラシするという演出などさまざまです。

日本国内で空中浮遊イリュージョンを行うマジシャンと言ったら、メイガスさんです。

私の別のページでは、メイガスさんについて紹介していますので、合わせてお読みください。

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