水がこぼれないマジックってどうやるの?
ペットボトルに入ったお茶や水が消えるマジックはないかな?
コップを逆さまにしても水がこぼれないマジックの原理や仕掛け、種明かしを知りたい
そんな疑問をもった方にお答えします。
こんにちは、週末マジシャン・バッザです。
マジック歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会でマジックを披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。
今回は、水がこぼれないマジックについて紹介します。
このマジックを覚えておくと大人数の前でもマジックができるようになります。
また、水の不思議な原理もわかりますので、科学マジックに興味を持つきっかけにもなります。
ここでは、水がこぼれない原理やマジックから、瓶や紙コップ、新聞紙など逆さまにしてもこぼれない簡単な種明かしややり方、手品グッズまで紹介します。
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水がこぼれない原理
まず、水がこぼれない原理について解説します。
結論から言いますと、空気が入ってくるのを防げば、穴が空いていても水はこぼれません。
ここでは、ちょっとした実験を行います。
お玉とグラスと容器を用意します。
これからグラスの中に水を入れて、クラスの口をお玉でおさえます。お玉には穴が空いています。
まず、グラスに水を入れます。
グラスを逆さまにした状態で、お玉をグラスの口でおさえます。
そのまま、水の上に出してきますが、グラスの水はこぼれません。
これは、お玉の穴についている、水面が丸くなろうとする表面張力が働くことによって、
グラスの中に入ってくる空気を遮断していています。
そのため、グラスの中に空気が入ってこないので、お玉の穴から水がでてこない仕組みになっています。
グラスを傾けると、空気が入るため、水はこぼれてきます。
水がこぼれないマジック
用意するのは、プラスチックコップ、台所で使う排水用ネット(ストッキングタイプ)、ボンド、そして下敷きです。
排水用ネットをはさみで切って、コップの口に、ボンドでしっかりと貼り付けます。
ネットはピンと張るようにして横から空気が入らないようにします。
コップの中に水をいれます。
コップの口を下敷きなど、プラスチックの薄いもので、フタをするようにおさえます。
そのまま、ひっくり返します。
さらに、下敷きをとっても水はこぼれません。
ただし、コップを傾けたりすると、空気が入ってきますので、水がこぼれてしまいます。
種明かしは、さきほどのお玉の原理と同じです。
空気が入るのを遮断することによって、水はこぼれません。
瓶の中の水がこぼれない手品グッズ
このマジックは、ビンの中に水が入っている状態で、そのビンを逆さまにします。
その状態でも、水がこぼれないというマジックです。
2016年12月25日放送の世界の果てまでイッテQ!でお笑い芸人の出川哲朗さんが披露していました。
瓶の中に水が入っていますが、逆さまにしてもこれは、水が落ちてきてません。
ビンを揺らさないように注意が必要です。
さらに、この水がこぼれないマジックでは、瓶の口からつまようじを入れることができます。
つまうよじを入れてみました。
つまようじが入ってしまいました。
つまようじを、瓶の口から入れることによって、口には何も仕掛けがないことをアピールすることができます。
マジックグッズとして販売されいるものですので、種明かしや製品そのものを見せることは控えますが、テンヨーの「3つの手品」の中に入っているものです。
原理としては、さきほど実験で示しました表面張力を利用しています。
紙コップに入れた水がこぼれないマジック
ここでは、紙コップに入れた水がこぼれないマジックを紹介します。
紙コップと水を入れたグラスを用意します。
紙コップに水を入れます。
コップを逆さまにしても、水はこぼれません。
水がこぼれないマジックの種明かし
この紙コップの中には、吸水性スポンジを入れておきます。
スポンジに水が吸収されて、水がこぼれないようにしています。
たくさん水を入れてしまうと、スポンジが水を吸収しきれなくなりますので、適量を入れるように気を付けてください。
紙コップに入れたお茶がこぼれないマジック
紙コップを3つ用意します。ペットボトルにはお茶を入れておきます。水でもかまいません。
1つ目の紙コップにはお茶を入れます。
本物のお茶であることをアピールするために少し飲みます。
2つ目の紙コップに、1つ目の紙コップに入れたお茶を少し注ぎます。
3つ目の紙コップにも、1つ目の紙コップに残ったお茶を注ぎます。
お茶を入れた2つの紙コップを両手でそれぞれ持ちます。
右手に持った紙コップに入ったお茶を実際に飲んでしまいます。
次に、左手持った紙コップを逆さまにします。
すると、紙コップの中のお茶はこぼれてきません。
紙コップの中のお茶は消えてなくなってしまいました。
紙コップのお茶がこぼれないマジックの種明かし
水がこぼれてこない紙コップの中には、「吸水性ポリマー」を入れています。
用意するのは、白い粉末の吸水性ポリマーか、100円ショップなどに売っている携帯用のトイレなどに使用している凝固剤です。
これを事前に紙コップの中に入れておきます。
このタネが入っている紙コップはお客さんに見られるとネタバレになってしまうので、この紙コップの上に、何も入っていない紙コップを重ねておきます。
1つ目の紙コップは独立させておきて、最初にペットボトルからお茶を入れます。
次に、タネが入っている紙コップにお茶をいれます。
次に、タネが入っていない紙コップにお茶を注ぎます。
先にタネが入っていない紙コップに入っているお茶を飲みます。
次に、もう一つのタネを入っているお茶におまじないをかけて、紙コップを反対にすると
こぼれません。これでお茶が消えた現象を見せることができます。
白い粉の入れる分量とお茶を入れる分量は、事前にさじ加減を確認しておくとが必要になります。
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水が消えてしまう新聞紙マジック
私の好きなマジックに新聞紙を使ったものがあります。
これは、手品グッズとして販売されているものです。
もしかしたら、あなたの一度はこのマジックを見たことあるかもしれません。
マジックの現象を紹介します。
水をいれたコップと新聞紙を用意します。
新聞紙の中に水を注ぎます。
新聞紙を逆さまにしても水はどこかに消えてしまいました。
さらに、新聞紙をひらいても、水はありません。
最後に、新聞紙の中から、水がでてきてコップの中に戻すことができました。
定番のマジックですが、ウケは非常に良いです。
「不思議な新聞紙」といいます。
手品グッズとして販売されているものなので、種明かしは控えますが、仕掛けがほどこされた新聞紙が入っていますので、すぐに披露することができます。
新聞紙を逆さまにしても水がこぼれてこない仕掛を知るだけでも、けっこう感動します。
古くからからある有名なマジックですが、驚かれます。
まとめ
- 水がこぼれないマジックの原理は表面張力を利用している
- 紙コップの水がこぼれないマジックの種明かしはスポンジや吸水性ポリマー
- 水がこぼれないマジックの定番は「不思議な新聞紙」