人体が切断されてバラバラになるマジックがあるけどどうやってやってるの?
人体切断マジックの種明かしとやり方を知りたい
初心者が人体切断マジックの披露は可能か?
そういった疑問にお答えしたします。
こんにちは週末マジシャン・バッザです。
手品歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会で手品を披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。
こういった私がお応えします。
もしかしたら、あなたは単純にマジックを見て楽しむことができなくなるかもしれません。
だだ、どうしても知りたいという人もいますので、ご紹介します。
イリュージョンの代表作 人体切断マジック
マジックのイリュージョンの中でも人体切断は非常に有名なマジックです。
マジックショーの演目の中でも、盛り上げるための大きな役割を担っています。
観客をハラハラ・ドキドキさせる一方でタネはどうなっているのか?
仕掛けは、こんなふうになっているのかな?
と想像を膨らませます。
それらをすべて含めて、観客をくぎ付けにするマジックといれるでしょう。
2022年現在において、この人体切断マジックの演目が出来てから、101年になります。
これまでの間、改良に改良を重ねられたことにより、タネは20種類以上あると言われています。
ここでは、そんな観客の注目を惹き続ける人体切断マジックの種明かしを紹介しますので、一緒に見ていきましょう。
人体切断マジックの歴史
100年以上演じ続けられている人体切断マジックの歴史を少しだけ振り返ります。
1921年 パーシーセルビットが人を箱に入れて半分にして、通り抜けるというアイデアからはじまりました。
1921年 ホレイス・ゴールディンが大きなノコギリを使って体を半分にして、完全に箱を分離させるアイデアを取り入れました。
1920年代後半 魔術師ダンテ(ハリー・ヤンセン)が半分になった箱をアシスタントに持ち上げさせて、箱を回転させて、全体を見せるという演技を取り入れてます。
1973年 リチャーディはノコギリに血のりや内臓が飛んでいる演出を取り入れてています。
1988年 デビッド・カッパー・フィールド Death Sawを発表。マジシャン自身の体がレーザービームで真っ二つになるアイデアを取り入れました。
覆面マジシャンミスターKの人体切断マジック種明かし
2012年3月13日放送にテレビで放映された人体切断マジックの種明かしについて紹介します。
覆面マジシャンミスターKという方が、テレビ出演して、人体切断マジックの種明かしをしていました。
大きな箱の中に女性が入ります。
女性は首と足を出した状態から、マジシャンは、首と足に鉄板を挟んで固定します。
さらに、胴体に二枚の鉄板を挟みました。
箱を、分離させて、女性は真っ二つに分かれました。
その間をマジシャンは通り抜けます。
再び、2つに分離された箱をくっつけて、鉄板を外すと、女性は箱の中から無事に出てきました。
このマジック種明かしは、ダミーの足を使った人体切断マジックです。
女性は箱の中に入ったと同時に、箱の中に入っているダミーの箱を自分の足で押し出します。
女性が履いている靴とダミーの足の靴は同じものですので、観客は女性の足が出たものと思います。
女性の下半身は、上半身側の箱の中に入るように縮めています。
これで、胴体を鉄板ではさんでも対丈夫な状態になります。
最後に箱から出てくるときには、足を延ばして、ダミーの足を箱の中にしまってしまいます。
人体切断は、アシスタントの仕事が非常に重要になってきます。
ここでは、女性アシスタントが、どのタイミングで体をひねったり、ダミーの足の位置をずらすかなど、マジシャンとの入念な打ち合わせと練習が必要になります。
アシスタントは小柄なほうがよいですし、体の柔軟性も必要になってきます。
このようなことがすべてセットになり、一つの作品が完成されます。
こうなると、タネがわかったとしても、演じるとなるとかなりの練習が必要になると思われます。
マスクドマジシャンによる人体切断マジックの種明かし
マスクドマジシャンはヴァル・ヴァレンチノという、覆面姿のアメリカのマジシャンです。
1997年から1998年かけて、テレビで数々の有名イリュージョンのネタバラシをしたマジシャンです。
その後、日本にも来日しています。
そのマスクドマジシャンには、人体切断マジックの種明かしもしています。
巨大なノコギリで行うもので、体の真ん中に巨大なノコギリが入り、体が真っ二つになってしまうイリュージョンです。
このイリュージョンは、デビッド・カッパー・フィールドが行っていたものを同じものでした。
それを、マスクドマジシャンはネタバラシしてしまったのです。
このマジックの種明かしは、マジシャンの他にもう一名を使って行われます。
ボックスの中には、2人が入っています。
デビッド・カッパー・フィールドによる人体切断マジックの演技
世界的に有名なイリュージョニストのデビッド・カッパー・フィールドの人体切断マジックです。
彼の演技を紹介します。
人体切断の装置が壊れ、脱出が失敗して体が真っ二つになってしまうという演出です。
「時を戻す」という演出です。
デビッド・カッパー・フィールドは、人体切断マジックの歴史を振りかえり、箱の中ではなく、体をしっかりと見せて、さらにアシスタントではなく、自分の体を切断するアイデアを思いつきました。
その後、上記の動画にあるように、マスクドマジシャンに種明かしをされてしまいました。
ただ、タネを知ったとしても、この素晴らしい演出と演技は十分楽しめるものだと思います。
ケビン・ジェームズの人体切断マジック
イリュージョニスト ケビン・ジェームズの体が半分になったところを見せる人体切断マジックです。
演出としては、医者の設定で手術を失敗してしまうが最後に元に戻す、という設定です。
このマジックの種明かしは、想像にお任せしますが、五体不満足の乙武洋匡(おとたけひろただ)さんのような、先天的な障害を持った人をアシスタントに使っている可能性が高いですね。
切断された人は、一度女性アシスタントがステージからいなくなってます。
2分57秒あたりで再び現れて、体が真っ二つになった人が、元に戻ります。
おそらくこの人は別人で、正常な体の人とすり替えたのかもしれません。
上半身と下半身が分かれてしまう人体切断マジックの種明かし
上半身と下半身がずれてしまい、しかも歩きはじめるマジック。
ストリートでこれを見せられたら、本当に驚きます。
2分10秒あたりから、このマジックの実演と種明かしが解説されています。
後ろから見ると一目瞭然です。
体を少しひねった状態で、ダミー下半身を持っている状態になります。
歩き方に少し無理がありますので、長時間の演技は難しいです。
しかし、衝撃度はかなりありますね。
デビッド・カッパー・フィールドに上半身と下半身の切断マジックの演技
デビッド・カッパー・フィールドの「Laser illusion」(レーザーイリュージョン)という演目です。
レーザービームによって、デビッド・カッパー・フィールドの体が切断されてしまう、という演出です。
完全に真っ二つになっているところも見せていますね。
とても、不思議で驚くのですが、最後はちゃんと元に戻って、それとともに、音楽に合わせて、演技が終わりますので、なんか一つの作品を見ているようで、夢があるというパフォーマンスでした。
クリス・エンジェルの人体切断マジックの種明かし
クリス・エンジェルは全米で話題のマジシャン。
街にでかけると、ビルの屋上で宙に浮くなどのストリートマジックを披露する、有名なストリートマジシャンです。
「どうかしているマジシャン」として、2015年1月18日放送の、ブラックマヨネーズが司会のザ・世界ワンダーXで、その超絶のストリートマジックの映像が放送されていました。
公園のベンチに寝ている男性と女性がいます。
お互いの上半身と下半身が完全に切断される衝撃のマジックが披露されました。
さらに、切断された上半身を、男女それぞれ、交換して再びくっつけたのです。
起き上がった男性と女性はお互いの姿を見て、「下半身が入れ替わっている!」と驚いています。
この映像の種明かし動画が、YouTube上にありました。
5分26秒あたりから、そのマジックのネタバラシが始まります。
映像では、影の位置が変化していることから、収録時間が3時間以上要している。
もともと障害や病気などで下半身がない男女を一人ずつと、正常な男女一人ずつ、合計4人の演者を用意していること。
観客はすべて俳優であり驚いているのはすべて演技であると解説しています。
タネを知ってしまうと、「なーんだ」と思いますが、そもそもそのようなアイデアを思いつき、実行するのがスゴいですね。
胴体がジグザグになるマジックの種明かし
女性が箱の中に入って、胴体がジグザグになるマジックです。
もしかしたら、一度は見たことがあるかもしれませんね。
ジグザグイリュージョンとかジグザグボックスなどと言われています。
このマジックの種明かしは、画像の左側とおり、アシスタントの女性が体を曲げています。
人が入るスペースが柱のところにあります。
その部分に体をひそめて、顔と右足を出しています。
マジシャンというよりも美女の役割が重要になってきます。
このマジック道具は、値段が約35万円くらいします。
外国から取り寄せる場合は、さらに送料がかかるので50万円ほどすると見積もっていて良いでしょう。
国内ではレンタルをしているところもあります。
1日あたり約1万5千円が相場でしょう。
それに送料がプラスされます。
一度は、舞台でジグザグイリュージョンをやってみたいと思う方もいるのではないでしょうか。
購入するとなると一般家庭では、スペースの問題もあり保管しておくのが難しいですが、レンタルを利用できれば、可能かもしれませんね。
ただし、アシスタントの女性も準備して、入念な打ち合わせと練習が必要になりますね。
人体切断マジックの種明かしと簡単なやり方
イリュージョンマジックは、なかなか自分で作るのは大変ですが、この作り方はとても簡単にできます。
自分で作れるイリュージョンは貴重です。
保育園や幼稚園など子ども向けには適していると思いますし、宴会の余興などでもウケ狙いで披露するもの良いかと思います。
作り方は簡単です。
着ているズボンと同じものを用意します。
脚のところを太もも部分からハサミで切ります。
股下も切ってしまって、ズボンを筒状にしてしまいます。
ズボンの後ろ側も切ってしまい、一枚に広げられる状態になります。
100円ショップにあるカラーボードで、ズボンと同じ色のものを用意します。
そのカラーボードを円状に胴体サイズに切ります。
切り取った1枚のズボンを、カラーボードに張り合わせていきます。
内側からガムテープを使って貼り合わせていきます。
これでダミーの下半身が完成します。
あとは、1.5mくらいのつっぱり棒に大きな布をかけてカーテンを作ります。
カーテンの真裏に、ダミーの胴体を隠しておいて、一度、全身を見せた後で、再び体を隠したときに、ダミーの胴体を頭にかぶり、低い姿勢を保ったまま、カーテンを下ろすと、上半身が消えて胴体のみが
現れるようになります。
再びカーテンでダミーの胴体を隠した後で、頭にかぶったダミーの胴体を外して、カーテンの真裏に隠しながら、再び立ち上がりカーテンを下ろすと、元の上半身が現れるように見せることができます。
上半身を隠して、ダミーの下半身を見せるタイミングの練習を積むと良いでしょう。
上記の動画で解説しているマジシャンのユジックさんの経歴については、別のページで解説していますので、合わせてお読みください。
-
ユジック(マジシャン)wiki経歴!手品教室やレモンマジック種明かしを解説
YouTubeでマジックの種明かし動画を400本以上配信しているマジシャンのユジックさんをご存知ですか? 彼は、今やチャンネル登録者数16万人以上のYouTuber兼手品師です。 この記 ...
人体切断マジックのまとめ
いかがでしたでしょうか?
人体切断マジックは、1921年に考案されて以来、100年以上の歴史を持つイリュージョンの代表作であります。
箱の中の人を切断するから始まり、体を見せた状態や、レーザーで焼き切る演出、人の体が入れ替わる演出。
種明かしでは、ダミーの足だったり、2人のアシスタントを使ったり、上半身だけの人を使ったりなど、さまざまなアイデアや演出が考案されています。
トリックを知ってしまうと、がっかりされた方もいるかもしれません。
逆に、タネを知った上で、マジシャンの演技やアイデアが素晴らしい思う方もいるでしょう。
まだまだこれからも、私たちの想像を超える進化した見せ方が考案されていくことも期待していきたいものです。
-
DAIKI(マジシャン)のマジックやアシスタント、イリュージョニスト経歴を解説
「DAIKI(マジシャン)のマジックやアシスタント、経歴を解説」では、日本を代表するイリュージョニスト、DAIKI(田中大貴)についての詳細を紹介します。 DAIKIは、愛知県春日井市出 ...