劇団ひとりの小説の青天の霹靂(へきれき)の
- あらすじは?
- どんなきっかけで書いたの?
- エピソードって何があるの?_
こういった疑問にお答えいたします。
劇団ひとりさんの小説「青天の霹靂(へきれき)」はマジックにちなんだ小説です。誕生したきっかけやあらすじ、感想を紹介します。
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小説「青天の霹靂(へきれき)」誕生のきっかけ
「青天の霹靂」は、2010年8月幻冬舎から発売された劇団ひとりの2作目の小説。
劇団ひとりさんは、東京都新宿の荒木町にあるガラガラのマジックバーで見た「ペーパーロ―ズ」というマジックを見て感動したという。
そのときに、この作品を思いつき、いずれ映画化することも考えたという。約1年かけて書き上げた。
ぺーパーローズとは?
ペーパーローズマジックの概要を説明します。
1枚の紙でバラの花を作ります。
そのバラが、空中に浮いてしまいます。
そのバラにライターで火をつけると一瞬で、本物のバラに
変化してしまうというマジック。
音楽に合わせて行い、とても感動的なマジックである。
ショーのトリネタとして、エンディングで行うマジシャンも多い。
劇団ひとりが見たマジシャンは如月琉
劇団ひとりさんは、小説「青天の霹靂」を思いついたきかっけとなったのは、マジックバーで見た「ペーパーローズ」だと言います。
では、そのマジックを披露していたのは、誰なのか?
それは、マジシャンの如月琉さんです。
如月琉さんは、青森県出身、現在はレープカンパニー所属のマジシャンです。
トレードマークは緑色のジャケット。
コインマジックを得意とし、サンドウィッチマンさんと同じ事務所の後輩にあたります。
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劇団ひとりさんにマジックを見せたときは、まだトレードマークとなる緑のジャケットを着ていない頃だったそうです。
小説「青天の霹靂」あらすじ
晴夫は35歳の平凡な男。父子家庭で育つ。母親は晴夫が物呉ごろつくときには蒸発と父親から聞かされる。
場末のマジックバーで17年間働く売れないマジシャン。
ある日、テレビ番組のオーディションを受けて手ごたえを感じる。
オーディションの合否を待つ電話が鳴る。
その電話は、警察からホームレスだった父親が亡くなったという内容だった。遺骨を取りに行く晴夫。
父親が亡くなったことに茫然となり歩く。父親の最後の場所を訪れると、雲の晴れ渡った空から、晴夫に雷が落ち、意識を失ってしまう。
意識を取り戻した晴夫が見た光景は、昭和48年の浅草だった。
晴夫は雷に打たれたことが原因で、タイムスリップしたのだ。
そこで、父親と母親に出会い、自分が生まれた秘密を知る。
青天の霹靂の登場人物
ここでは、劇団ひとりさんの小説「青天の霹靂」に登場する主な人物について紹介します。
轟晴夫
マジックバーで働く売れないマジシャン。
父子家庭で育つ。父(轟正太郎)とは晴夫が高校の時に家を出ていって以来、会っていない。
母親(悦子)は、晴夫を生んだ直後に家を出て行ったと、父から聞かされる。母親を恨みながら生きてきた晴夫は、出生の秘密を知り驚く。
母親は自らの命と引き換えに、晴夫を生むことを決断し、それを受け入れる父親。それに対して自分の運命どころか存在まで消えてしまうことを提案する。
この「晴夫」という名前は、ラスベカスで成功した伝説の日本人マジシャン島田晴夫からきている。
轟正太郎
晴夫を男手一つで育ててきた父親。頼りない性格。
晴夫が高校のときに家を出ていって以来疎遠だったが、警察から亡くなったと連絡が晴夫に入る。
晴夫がタイムスリップしたとき、正太郎は実の息子とは知らずに、中国人の芸風で晴夫とコンビを組み人気が出る。
悦子
晴夫の母親。正太郎と結ばれ、晴夫を身ごもる。体が弱く、医師からは、晴夫を生めば、間違いなく悦子自身の命が危うくなる、と言われるが、自らの命と引き換えに晴夫を生む決心をする。
感想
「青天の霹靂」は、お笑い芸人の劇団ひとりさんが書いた2作目の小説です。
劇団ひとりさんが、初監督作品で映画化されると知ったため、私はこの小説を読みました。
主人公は、場末のマジックバーで働くマジシャン・轟晴夫。
マジックに興味のある人ならオススメの本です。
私は普段、小説ってまったく読まないのですが、 内容がマジシャンということもあって、 興味を持ちました。
後輩でちょっと有名になった生意気なマジシャンをとてもリアルに表現していますし、頭の固いマジックバーの 店長からダメ出だしをされたりなど、そんなシーンが 描写され、物語にぐいぐい引き込まれました。
特にマジックを人前で見せたことがあって、 失敗した経験があるなら、この小説の前半で描かれている、主人公のマジック奮闘記にとても共感できます。
「わかるわかる、自分もこれに似た場面があったなぁ」なんて思いながら読んでました。
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劇団ひとりさんて、こんなにマジックについて詳しかったのか?と驚くほど、マジシャンの心情をとてもリアルに描写しています。
プロマジシャンに憧れたことがある人にとっては、共感するシーンが多々出てきます。
マジックを披露していて考えること、嫌なお客さんの描写など、読みながら、おもわずうなずいてしまいました。
最後に
今回は、劇団ひとりさんの小説「青天の霹靂」の誕生のきっかけやエピソード、あらすじなどを紹介しました。
マジックに興味があるけど、小説読むのはちょっと苦手という方におすすめの本です。
映画は、2014年5月24日公開予定で、主演は大泉洋さん、その他柴咲コウさん、劇団ひとりさんも登場。映画の公開も楽しみにしていましょう。
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