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超魔術の裏技術(Mr.マリックの著書)のレビューと感想

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Mr.マリックの本「超魔術の裏技術」のレビューと感想

Mr.マリックの本「超魔術の裏技術」のレビューや感想について知りたい......

こういったリクエストにお応えします。

Mr.マリックさんの「超魔術の裏技術」では、マリックさんが実演販売時代から、現在に至るまでに、超魔術を通して身につけた、コミュニケーション術が解説されています。

本書は、「超魔術の正体」を解き明かすとともに、良好な対人関係を構築するための、話し方、身振り、距離感など、マリック流のコミュニケーション術を身につけることによって、あなたの人生を激変させてしまう可能性を秘めている一冊です。

 

こんにちは、週末マジシャン・バッザです。

マジック歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会でマジックを披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。

このような私が、解説していきます。

 

今回は、「超魔術の裏技術」のレビューと感想について紹介します。

 

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Mr.マリック プロフィール

名前 Mrマリック(ミスターマリック)

生年月日 1949年1月1日

出身 岐阜県岐阜市生まれ

1988年日本テレビ11PMでテレビデビュー

1989年「木曜スペシャル」で初の特別番組が放映されて、28
%の視聴率を獲得

「きてます」「ハンドパワー」などの決め台詞が流行となった。

2018年7月「FISM BUSAN 2018」にゲスト出演

2022年4月~ NHKで放映された、趣味どき!で「Mr,マリックの誰でもマジック」の講師を担当。

Mr.マリック趣味どきっで誰でもマジックきてます

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超魔術の裏技術 基本情報

出版社 ワニブックス

発売日 2019年8月10日

ソフトカバー単行本 189ページ

 

超魔術の裏技術のレビュー

超魔術の裏技術

ここでは、超魔術の裏技術のレビューについて紹介します。

本書は、手品の種明かしや仕掛けについて書かれたものではなく、ビジネスや対人関係にも応用できる、マリック氏が、これまで身につけてきたコミュニケーション術を伝えている本です。

 

本書は、章立てではなく、STEP1~4で構成されています。

これは、マリックさんが、マジック道具の実演販売員時代からプロとして活動を始めてから、大きく4つのステージを歩んでいった順に応じて、分類されています。

ここでは、主にステップ1について紹介したいと思います。

 

超魔術の正体とは?

この本のまえがきでは、これまで語ったことがなかった「超魔術の正体」について、明かしています。

超魔術の正体とは、ずばり、話術と雰囲気作りであると言います。

小手先のテクニックは、2割程度で、後の8割が、この話術と雰囲づくりです。

 

同じマジックを披露しても、普通のマジシャンが披露すれば、マジックだが、Mr.マリックさんが披露すれば、神秘的な超魔術に変わる。

この違いとは何か?

 

超魔術とは、すなわち、「超話術」であり、「超演出術」だったのです。

 

本書「超魔術の裏技術」では、マリックさんが、これまでの人生で身につけてきた、超話術であり、超演出術の方法論が語られています。

 

本書では、Mr.マリック流のコミュニケーション術を学ぶことができます。

この技術を身につけることによって、

  • あなたを見る、周囲の目が変わってきます。
  • あなたは自信にあふれ、あなたを信頼し、あなたを好きになってくれる。
  • そんな成功体験を量産していく人生に変わることができる

マリック氏が、このコミュニケーション術を身につけてきた過程には、大きく4つの時代に分かれます。

  1. 実演販売員時代
  2. ナイトクラブ営業時代
  3. テレビ時代
  4. ライブ時代(現在)

それぞれの時代では、超魔術を見せてきた対象となる人数に違いがあります。

本書の構成では、この4つの時代に経験してきた、

  1. 実演販売員時代が1対1
  2. ナイトクラブ営業時代が1対2~3人
  3. テレビ時代が、1対十数人
  4. ライブでは、1対不特定多数

それぞれの時代に対応してきた、ご自身の経験談をもとに、解説してます。

 

一般的なビジネス書との違い

一般のビジネス書による、コミュニケーションやプレゼンテーションに関する書籍では、いきなり、1対大人数を想定したものになっていますが、それでは身に付きにくい。

そうではなく、コミュニケ―ション術は、ステップバイステップで、関わる人数が、少人数から徐々に増やしていかなければ、身に付かないと言っています。

 

まずは、1対1のコミュニケーション術から解説しています。

 

コミュニケーションの神髄は、目の前の人を楽しませたい、喜ばせたい、この気持ちこそがコミュニケーションの基本であり、神髄であると言っています。

 

ステップ1 実演販売員時代

全ては、1対1のコミュニケーションから始まる。

それは、マリック氏さんの実演販売員時代で、手品用品が売れなかった時代を例にあげています。

ステップ1に書かれていることは、お仕事で販売や営業に携わる人にとって非常に参考になる箇所があります。

 

マリックさんが、デパートで、マジック道具の実演販売をしていた頃のことを例にあげています。

最初は、なかなかマジック道具は、売れなかった。

興味のない人にとっては、マジック道具は役に立たないものであるため、デパートに買い物に来るお客さんに売るのは、とても困難なことでありました。

 

お客さんは、モノを売りつけられると思うと、近づいてきません。

 

まずは、人を集めなければならならなかったのです。

 

はじめに、見物の人だかりを作ることを考えました。

そのため、ヒマそうな人を見つけて、声をかけました。

「安心してください。売りつけはしないので、面白いから見てもらいたい」、と言って一人の人を集めました。

その人は、売りつけられないと思うと、安心して、見てくれます。

 

そうすると、周りの人が何をやっているか興味を持ちます。

マリックさんは、正面の人に集中しているため、他の人は、売りつけられることがないという安心感から、興味本位で、遠目で見物しはじめます。

 

ここで、マリックさんは、他の人には目もくれず、目の前の人だけに集中して、マジックを見せます

そうすると、みんなが集まっているから大丈夫という、群衆心理が働いて、さらに人が集まるようになりました。

 

こうすることによって、人を集めるという、第一段階をクリアすることができました。

 

マリックさんは、こう強調します。

まずは、最初の一人を捕まえること。これが集客のキモとなります

 

目の前の一人に集中し、飽きさせず、夢中にさせる努力すること。

1人を引きつけられれば、自然に二人目、三人目と数は増えてきます。

 

マリックさんは、何千人という人の前でも、テレビカメラの前でも、基本は同じだと言います。

最初に、自分に関心をもってくれている人や、笑顔を向けている人を見つける。

そして、その一人に語りかけ、パフォーマンスを見せて、夢中にさせる。

コミュニケーションの神髄は、まずは1対1の構図の中に、あるといいます

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話術について 話がうまい人とは?

デパート実演販売員時代の経験から話は続きます。

人を集めることに成功したマリックさん。

しかし......

マジックを見に来る人はいたが、購入するまでにいたらず、その場を去っていく。

実演が終わると、みんながその場から去っていった。

売れなくて困っていました。

 

そのとき、手品にはまったく興味をもってなさそうなおばちゃんに、話しかけ、手品を見せた。

すると、そのおばちゃんがアドバイスをくれたと言います。

そのおばちゃんは、保険屋さんだったのです。

 

あなたは、小道具を売ろうとしているから売れない。

マジシャンのあなたが、マジックを上手く見せられるのは当たり前。

だけど、大事なのは、私みたいな素人が手品をできるようになることでしょう。

それなら、お客さんにイメージをさせてあげること。

自分が売りたい商品を売るのではなく、お客さんが、マジックができるようになったら、どれだけ人から、スゴいと言われるかを、忘年会で拍手かっさいを浴びている姿を、その人の頭の中に想像させること。

 

そのようなことをお客さんに、イメージさせることができれば、その商品は売れていく。

想像ができたら、人はものを買う。

 

話がうまい人とは、相手の頭の中で、イメージさせる力がある人のこと。その筆頭となるのが、落語家だといいます。

マリックさんは、保険のおばちゃんから、「うまく話す」とは何かを学び、売り上げを伸ばすことができるようになりました。

 

欠点も伝えてフォロー、という順番で話す

相手から信頼されるためには、欠点もきちんと、伝えること。

マリックさんが、実演販売が上手くいかなかった頃の会話を振りかえります。

相手から

「このマジック、面白そうだけど、けっこう練習しないといできないんでしょ」

と聞かれて、

「簡単ですよ、すぐにできるようになりますよ」と言っていました。

 

手品道具を売りたいために、調子のいいことばかりを言っていた。

しかし、お客さんは見抜きます。

だから売れなかった、と振り返ります。

 

そこで、マリックさんは、欠点を伝えたうえで、フォローするようになりました。

お客さんから同じように聞かれた場合、

そうですね、練習は必要ですね。でも、できるようになったら絶対ウケますよ

このように、欠点を伝えてすふフォローすることを、すすめています。

 

「自信、情熱、信念」がコミュニケーションには不可欠

手品用品を販売して、最終的にお金を払ってもらう段階になります。

 

「で、いくらなの?」とお客さんから聞かれたとき、

自信がないように「えーっと、えーとですねぇ・・・1万円です」と言った場合は、売れません。

「1万円は高いよな」、という気持ちが相手に見抜かれます。

 

1.即答で答えること。

2.値が張る商品は、小声で言うこと

 

この二点が大事なのです。

 

具体的にこう伝えます。

「1万円ですが、出たばかりの新商品なんです。まだ出回っていません」

と。値段以上に価値があることを、売る側が信じていなければなりません

この手品用品は、1万円以上の価値があると、売り手側が、信念と自信を持つことだと、伝えています。

 

自信、情熱、信念は必ず相手に伝わります。

コミュニケーションの菌最後は、自信をもって、情熱と信念を伝えることが大切ということです。

 

そのほか、ステップ1では、

話し方の基準は、小学4年生を基準にすること

日本人と外国人の国民性の違いを知ること、

相手と話すときの距離感、

相手のどこを見ると、好印象を与えることができるか、など。

書かれています。

ステップ1(第一章)だけでも、ビジネスマンにとっては、非常に役立つ内容が書かれています。

 

ステップ2(第2章)

ステップ2では、マリックさんのナイトクラブ時代に身につけたノウハウについて語られています。

ナイトクラブ営業時代は、一人対2~3人を相手にしたコミュニケーション術です。

 

メインターゲットの見極め方、合コンでは誰を楽しませるか、最初の声掛けはYESセットで話していくことなど、書かれています。

ジェスチャーの重要性、話し方の倒置を使った話術など。

そのほか、暗示話法では、人を誘導するための話し方を解説しています

 

マリックさん自信も、この暗示話法は、霊感商法などでも悪用されている例があることから、誤った使い方をしないようにと注意の必要性も訴えています。

とても興味深い内容です。

 

ステップ3では、テレビでブレイクした時代

ステップ3(第3章)では、マリックさんがテレビ時代に培ったノウハウについて、書かれています。

1対十数人を相手にするコミュニケーション術です。

私にとっても一番関心が高かった章です。

マリックさんがテレビという媒体で、なぜブレイクすることができたのか、そんな理由も書かれています。

ここでも、話術を中心に書かています。

  • 3回語れ
  • 確認話法
  • 教祖の話法

どれも、ためになる内容です。

 

締め切りがあるからこそ、人は成長する

P141~142にかけて書かれているところが、私にとって印象に残っています。

テレビに出演するようになると、いつも新ネタを求められるようになって、追い込まれるようになりました。

締め切りに追われてこそ人は成長する。

壁際に追い込まれた鶏は空を飛びます。

窮地でこそ超能力が発揮されます。

締め切りは自分を成長させてくれるチャンス

世にでないマジシャンは、なぜ、世に出ることができないのか?

それは、締め切りを設けないからだ。

同じ演目をつつがなくやり続けていれば職を失わない。

そういう意識だから成長がないのです。

 

 

この、窮地でこそ超能力が発揮されます、というは、ギリギリの場面を、何度も切り抜けてきた、マリックさんが言うことは、とても説得力があります。

自分の心地良い空間から抜け出るためには、締め切りを設けることなのですね。

その先にチャンスがあると、おっしゃっています。

 

ステップ4 大型プレゼンスピーチ

ステップ4では、マリックさんが、ライブ時代に培ったノウハウについて、語られています。

1対不特定多数を想定した、コミュニケーション術です。

ここでは、主にプレゼンの方法についてです。

スイッチを入れることは不信感につながることについて、マリックさんの考え方を伝えています。。

また、古代ローマ式記憶術について紹介。

マリックさんは、実践している記憶術を解説しています。

 

以上、Mr.マリック著「超魔術の裏技術」のレビューを紹介ました。

購入先のamazon等のリンクを貼っておきます。

amazonでの口コミ・レビュー・評価なども参考にしていただければと思います。

 

最後に

今回は、Mr.マリックの著書「超魔術の裏技術」を紹介しました。

この本は、コミュニケーションの実用書と言っても良いでしょう。

マリックさんがこれまで培ってきた、話術力と演出力を学ぶことができます。

本書は、大変読みやすく、マリックさんに、語られているような錯覚もする、語り口調で書かれています。ぜひ、一読されることをおすすめします。

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