マジックの簡単な種明かしと手品のやり方をおぼえて人気者になる方法 週末マジシャン・バッザの「手品の種明かし大辞典」~簡単マジックのトリック種明かし~

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コラム

なぜ、前田知洋のアンビシャスカードは人を魅了するのか?

更新日:

なぜ、前田知洋のアンビシャスカードは人を魅了するのか?

 

今回は、前田知洋氏のアンビシャスカードは、なぜ、テレビで何度も見ているにもかかわらず、多くの人を魅了するのかを考えてみました。

 

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アンビシャスカードとは

アンビシャスカードとは、トランプの束の真ん中あたりに入れた1枚のカードが、指を鳴らすと上にあがってくる、という現象です。

マジックに興味がある人なら、一度は目にしたことがあるか、もうすでに演じている人が大半なのでは?

 

カード1枚にサインしてもらい、そのカード真ん中に入れます・・・

と書けば、だいたい予測されるほど、有名となったカードマジックです。

 

アンビシャスカードの考案者は不明。

19世紀にフランスで、すでにアンビシャスカードの原形があったとのこと。

その後、プロフェッサーと呼ばれたダイ・バーノンというマジシャンが、このアンビシャスカードを世の中に広めたと言われています。

日本では、前田知洋氏がこのアンビシャスカードをテレビを通して一般の人に浸透させたといっても良いでしょう。

 

私が、テーブルマジックを披露するレパートリーのうち、やはり最後にもってくるのは、大抵「アンビシャスカード」です。

それくらい、影響を受けたカードマジックです。

 

前田知洋を初めてテレビで見た日

1998年前後だろうか、「トゥナイト」という深夜番組に、前田知洋氏が出演したのを見た。

私は、まだマジックを始めて、半年くらいだったと記憶している。

当時は、とにかくマジックのレパートリーを増やすために、どうしたらよいか試行錯誤していた。

たまたま、テレビをつけていたら、丁度、前田知洋氏のクロースアップマジックが、始まるところだった。

すかさず、ビデオテープに録画した記憶がある。

マジックを始めたばかりの私にとって、カードマジックは、とても敷居が高く感じ、到底人前でできるものとは思っていなかった。

 

また当時の私は、こんな偏見を、カードマジックに対して抱いていた。

「観客に分からないようにシャッフルして、あなたのカードはこれですね、って当てるマジック」というのがカードマジックだと思い込んでいた。

 

しかし、前田知洋氏のアンビシャスカードを見たときに、そんな思い込みが一気に崩れた。

え?カードマジックってこんなに面白くて、不思議で、見ごたえがあったんだ。

 

一気に、虜になってしまった。

 

アンビシャスカードの締めくくりは、折ったカードを中に入れる。

指を鳴らすと、折り曲げたカードが、上にあがる現象を見たとき、思わず「テレポーテーションした」と、テレビから聞こえてくる驚きの声と、同調してしまった。

 

マジックへの探求心が深まる

マジックへの探求心

初めて、前田知洋氏のカードマジックを見たその夜は、興奮して眠れなくなった。

次の日も、また次の日も、仕事から帰ってきたら録画したビデオを何度も見た。

スロー再生にして何度も繰り返し見た。

 

いったい、どうなんっているんだ?

今では、タネだけを知ろうと思ったら、ネット検索でほとんど知ることができるだろう。

当時は、どんな本に載っているのか、どんなビデオを購入すれば良いのか、全く見当がつかなかった。

 

マジックを始めて半年程度、ほぼ素人同然であった。

こんなカードマジックができるようになったら、「私の趣味はマジックです!と人前で堂々と言えるだろうなぁ」

と妄想だけ膨らませながら、ただひたすら録画したビデオを見る日が続いていた。

 

ある日、知人に誘われて、初めてマジックバーに行く機会があった。

そこで見たのが、アンビシャスカードだった。

驚いた。

テレビで前田知洋氏が演じていたアンビシャスカードが、目の前で見ることができるなんて、なんてラッキーなんだ、と喜んだ。

 

その頃は、ほぼ素人同然だったので、前田知洋氏が演じるカードマジックもマジックバーでマジシャンが見せるものを、その差を感じる余地もなく、ただただ、不思議な現象が目の前で起こっていることに、興奮を抑えられなかった。

 

いつか、このアンビシャスカードを身につける、という決心だけが自分の内側から沸き起こっていた。

 

自分が演じるようになって

やがて、何の知識もない自分が、当たり次第に購入したレクチャービデオの中に、このアンビシャスカードが収録されていた。

夢中になり練習を繰り返した。

当時、ダブルリフトを人前で見せることさえ、どうみてもバレるのではないかと思い、心臓がドキドキした。

そんな月日を過ごし、気が付いたら、人前で演じられるようになっていた。

それから、20年以上飲み会を含め、マジックを見せる機会があったときは、いつでも演じてきた。

 

アンビシャスカードを中心に据え、その前後にポケットカードや財布に通うカードなどをルーティンに加えてきた。

 

前田知洋氏の映像が頭の中にチラつきながら、演じている自分がいる。

あまり言いたくないが、どこかで自分に酔っていたこともある。

 

さて、前田知洋氏のアンビシャスカードの話に戻ろう。

徹底して相手を尊重する姿勢が、人を魅了する

徹底して尊重する姿勢が人を魅了する

前田知洋氏のマジックで印象に残るのが、カードマジックを始めるときは、必ず新品のカードを使う。

「大切なお客様ですから新品のカードを使います」と言う。

 

アンビシャスカードを行うときには、カードにサインを書いてもらう。

ここで、あまりにも有名になったセリフが出る。

「以前、カードにサインしたことはありますか?」

「ない」と言われれば、

「ということは、これは世界に1枚だけのカードですね」と返す。

 

世界仰天ニュースでは、MCの中居正広さんが、何度もこのセリフをリクエストしていた。

このセリフを言われた相手は、何かここち良い気分になる。

もう、前田知洋氏のファンになっているのだ。

 

指を鳴らして、真ん中に入れたカードが、一番上に上がってくる。

ここでも、前田氏は説明する。

  • 「どうして一番上に上がってくるかといいますと、将来、あなたが、会社の社長になるからです」
  • 「テレビ局の社長になるかも」
  • 「芸能界のトップになることを表してます」
  • 「総理大臣になるかも」

 

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ここまで言われた相手は、決して悪い気はしないだろう。

テレビで見ていても、表情が和らいでいく。

 

この、惹きつけられる魅力は何なのか?

裏付けされた技術はもちろんだが、それ以外に考えられること・・・

それは、マジック一つで、相手をここまで徹底して尊重し、良い気分にさせることに、前田知洋氏のアンビシャスカードが、多くの人を魅了する秘密があるのかもしれない

 

ここでは、世界仰天ニュースで披露していた様子を書き記している。

前田知洋氏はいったい何回、この番組に出演していたのだろうか?

前田知洋 世界仰天ニュースでのマジック

2015年2月4日放送の世界仰天ニュースに、クロースアップマジシャンの前田知洋さんが登場。

またまた盛りだくさんの新作マジックを交えてのクロースアップマジックを披露。

まずは、フリスクの箱を見せてからの、でっかいミントを出現。これでつかみはOKです。

 

次からはトランプマジックのオンパレード。

印刷する前の真っ白なカードを見せて、真っ白なカードに、通常のスペードの10のカードを合わせると、次々と、スペードの10が印刷されていくのです

面白いのは、そのカードが中途半端に印刷されたり、鏡文字のように印刷されたり、ずれて印刷されたりなど、変化に富んでいて面白かったです

 

ワイルドカードという作品を、前田さんなりにアレンジしたものでしょうか?

次に前田知洋さんが取り出したのが、柄のついた小さな吸盤のおもちゃ。

この吸盤が、上から押さえているだけなのに、ゲストの方々言った枚数のカードが、吸盤にくっついてくるのです。

ゲストの松坂桃李さんが、好きなところでストップと言い、現れたカードがハートの8。

トランプの山の好きなところに戻しました。

それをまとめて、松坂桃李さんが混ぜたのです。

松坂 桃李さんが吸盤を持ち、くっついてきたカードが、ハートの8だったのです。

松坂桃李さんが自分で混ぜたかカードが、一番上に来ていました。どこで、一番上にもってきたのでしょうか?

次に、ゲストの大久保佳代子さんが選んだカードはダイヤの4。

大久保さんは、そのカードにマジックで絵を描き、自分の名前をローマ字で書き込みました。

そのカードをトランプの中に入れて、トップカードには、前田さんがマジックペンでスマイルマークを描きました。

そして、トランプの山から少し突き出ていた大久保さんが選んだ、ダイヤの4を引き抜くと、なんと、前田さんが描いたスマイルマークがずれて、

大久保さんの選んだカードの裏側に前田さんが選んだスマイルマークが移動したという現象でした。

これは驚愕です。

 

そして、もやは恒例となったアンビシャスカードを披露

 

中居くんがお気に入りのカードマジック

真ん中に入れたカードが上にあがってきたり、折れ曲がったカードを中に入れても、そのカードが一番上に上がってくるというマジック。

 

中居くんは、本当に盛り上げ上手です。

中居くんも、前田さんと同じように指を鳴らして、中に入れたカードを上にあげようとしました。

もちろん、できません。

「期待してんじゃねーよ!」って客席に向かって言って、面白かったです

 

このような盛り上げ上手がいると、マジックは本当にやりやすくなります。

そして、「わかんねー」と連発する中居くんに、

前田さんが「頭がいい人ほどマジックって分からないんですって!」

と言いました。

使える切り替えしのセリフですね

 

次は、ブーメランカード。

おそらく、前田氏はテレビで初披露だったと思います。

僕にとって一番難しいカードマジックですと言ってました。

 

スペードのカードを投げてブーメランのように戻ってきて、その挟まった両端のカードが、2人が選んだカードだったという現象を披露しました。

 

そして、最後のトランプマジックは

スリーカードモンテという作品。

 

ハートのクイーンが瞬間移動する、という現象。

4枚のカードを使い、そのうちの1枚を別の場所に置く。

たしかに、残りの3枚のどこかに、ハートのクイーンがあったはずなのに、別の場所においたカードがハートのクイーンに変わっていました。

 

さらに、最後はカードの裏側をみせながらのスリーカードモンテ。

ハートのクイーンを見せたとき、「あれ、見せていいのかな?」と思う瞬間がありました。

でも、その後がどんでん返しでした。

ハートのクイーンを見せながら、それが消えていく瞬間も見せて、完全に消えてしまいました。

 

前田さんの手には確かに3枚あったはずなのに、ハートのクイーンが消えて、手には2枚しか持ってなかったのです。

そして、別の場所に違うカードを置いたはずなのに、そのカードがハートのクイーンに変わっていたのです。

あまりにすごすぎて、言葉がでなくなりました。

アンビシャスカードの不思議な魅力

アンビシャスカードには不思議な魅力がある。

ところで、そもそもマジックをやりたい、というモチベーションはどこからくるのだろうか?

あらためて文字にしてみる。

これは、段階があると考える。

最初は、自己顕示欲や承認欲求が先行する。

自分はスゴいと思われたい、尊敬されたい、存在を認められたい、モテたい。これらの欲がモチベーションの原動力となる。

それを通り越すと、相手を驚かせたい、楽しませたい、笑顔にさせたい、という気持ちが上回ってくる。

平凡な日常を毎日送っている人に、非日常的な現象を目の前で見せて、驚きや笑いを提供したい、考える。

そのために日々練習を繰り返し、レパートリーを増やし、手順を考える。

モチベーションはそういったことからやってくる。

そして、テーブルマジックであれば、はやり中心に考えるのが、どこでアンビシャスカードを入れておこうか、と考えるところだ。

すでに、アンビシャスカードありき、と決めているところに、このカードマジックの不思議な魅力を感じてやまない。

 

最後に

マジックサーストンの三原則

マジックにはサーストンの三原則というものがあります。

三原則を簡単に申し上げますと

  • 現象が起こる前に、何が起こるか言わないこと。
  • 同じマジックを同じ人に繰り返し見せない
  • 種明かしをしない

この原則を破ると、タネがバレやすくなったり、不思議さの効果が半減すると言われている。

前田知洋さんのアンビシャスカードはこういった原則の1.と2.を破っている。

しかし、MCの中居正広さんは、3回目の登場のとき、こうコメントしている。

「3回目なのにまだおもしれぇよ!」

もちろん、テレビ的なリアクションといえば、そうかもしれないが、それを差し引いても、何度見ても楽しんでいる中居さんの姿が、伝わってくる。

私自身も見ていても飽きない。

 

以上、今回は、前田知洋さんのアンビシャスカードの魅力について紹介しました。

私のページでは、ほかにも前田知洋さんがテレビで演じていたマジックを紹介していますので、合わせてお読みいただればと思います。

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