マジックで観客から手伝ってもらう人を選ぶときの注意点

 

• 観客から手伝ってもらう人を選ぶとき、どんな人を選ぶとよいか？
• 選んではいけない人などの注意点を知りたい…

 

こういった疑問にお応えします。

 

マジックを披露していて、観客の中から、手伝ってもらう人を選ぶことは、ありますか？そのとき、どんな人に声をかけたらよいか、迷ったことはありませんか？今回は、観客から手伝ってもらう人を選ぶときの注意点について、解説いたします。

こんにちは、週末マジシャン・バッザです。

マジック歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会でマジックを披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。

 

このような私が、解説していきます。

 

手伝ってもらう人を間違えると...

マジックを披露するとき、観客の中から、誰か手伝ってもらうことは、ありませんか？

トランプやカードを使ったクロースアップマジックの場合は、すぐに目の前の人にお願いすることが、あります。

ステージマジックの場合は、いちいちステージの前に、出てきてもらわなければなりません。

観客は、ゆっくりマジックを見たいと思っているのに、わざわざ人前にさらされる、しかも、何をするのか分からないと思っています。

マジシャンが考えている以上に、観客は人前にでていくことの抵抗感を感じるものです。

 

このため、本来であれば、事前に手伝ってくれそうな人を見つけて、あらかじめ声をかけておくことがベストです。

 

しかし、私が、初心者の頃は、そのような観客の心境を理解してあげる余裕がなかったのです。

その場で手伝ってくれる人を選ぶものだと、思い込んでいました。

そんなときに、選んではいけない人を、つい勢いで指名してしまうと、せっかくのマジックも雰囲気が悪くなることもあります。

マジシャンにとっての精神的なダメージも大きくなります。

ここでは、選んではいけない人と、選ぶべき人を解説します。

 

「笑顔の人」を選ぶこと

観客の中から、手伝ってもらう人を、瞬時に選ばなければならない場合があります。

観客から選ぶのに、ムダな時間を長くかけるわけにはいきません。

本来は、リアクションの良さそうな人、協力的な人を、マジックを始める前にあらかじめ、手伝ってもらうように、お願いをすることです。

それができず、その場で手伝ってもらう人を選ばなければならない場合は、「笑顔の人」を選ぶようにしましょう。

考え込んでいる人や、無表情の人は選ばないようにするのが無難です。

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手伝ってもらう人の成功例と失敗例

私の経験談を３つほど申し上げます。

おばあちゃんのリアクションに救われた

一つ目は、マジックを始めて２～３年、まだまだステージ経験が足りなく、がむしゃらにやっていた頃です。

そのときは、ステージマジック用のレパートリーが少なく、演技の時間をある程度確保するために、トランプマジックも組み込まざるを得ませんでした。

 

そこで、サインしたカードを真ん中に入れて、指をはじくと、一番上に上がってくるという現象の「アンビシャスカード」を披露することにしました。

観客は50人の前です。

観客からは、トランプマジックの現象は良く見えません。

そのとき、カードにサインを書いてもらうため、お手伝いしてもらう人をお願いしました。

緊張していることもあり、誰を選ぶんでよいかを考える余裕もなかったのです。

そこで、たまたま選んだ人が、元気なお婆ちゃんでした。

リアクションが良くて、まっさきに笑ってくれていた人だったのです。

 

そのおばあちゃんは、一つ一つのマジックの現象に対して、

「ありゃー」

「あんた！これ、どうなってんの？」

「たいしたもんだねぇ～」

などなど、元気な声で、大きなリアクションで驚いてくれました。

 

会場の観客は、私のマジックよりも、そのおばあちゃんのリアクションを見て笑ってくれました。

そんな、お客さんに救われる経験が、ありました。

 

無表情の人を選んでしまった失敗例

２つ目は、あるイベントの懇親会で、マジックを披露したときのこと。

そのときの会場はレストランで、人数は20人くらい。

マジックを見たい人だけが、前に出てきてもらう形で、テーブルマジックを披露。

 

オープニングマジックを披露した後で、後ろにいた女性が前にでてきました。

その女性は、私がひとネタマジックを披露したのを見て、興味をもったらしくて、前の方に出ててきて、マジックをじっくり見ようとしていた様子でした。

私は、思わずその人にお手伝いをしてもらうように、声をかけてしまったのです

実は、その女性は、後ろでじーと見ていたときに、

タネがどんなふうになっているかを見破りたいオーラ全開だったのです。

 

私は、たまたま前に出てきたタイミングで、うっかりとその人を、アシスタントに選んでしまったのです。

 

そうすると、私がスポンジマジックを披露したときも、無表情でジーと見ているだけだったのです。

 

どんなギャグを言ったとしても、「ちょっと黙っててよ」みたいな感じで、その女性はノーリアクションで、考え込んでいる表情だったのです。

 

私が、スベっているような感じになっちゃいました。

そうなると、マジシャン側の気持ちが萎えてきます。

やる気も失せてきますね。

 

そうならないためにも、お客さん選びはとても重要になってきます。

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微妙なリアクションでやりにくかった

３つ目は、あるパーティで、150人くらいの前でマジックを披露。

 

そのときは、ロープを持ってもらうために、お手伝いをお願いしたときです。

 

このときは、あらかじめ、ある女性に前に出てきて、お手伝いをしてもらうお願いしていました。

そのため、人を選ぶ心配は、なかったはずでした。

 

そこで、ロープマジックをはじめるときに、一応、選ぶ人は決まっていたが、とりあえず、「誰かお手伝いをお願いしたいのですが・・・」と言って、探すフリをしました。

 

前に出てきてもらう人は決まっていたのですが、ちょっとした人を選ぶ演技をしながら時間を稼いたところ、ステージの近くにいた男性が、隣の人から背中を押されるようにして、前に出てきてしまったのです。

私は、流れをくずさないようにと断りきれずに、そのまま、その男性に前に出てきてもらうことにしました。

 

その人とは、ちょっとやり取りしにくい人でした。

私の質問に対しても、何を言っているのか聞き取れないくらい、小さな声。

「ちょっとまずいかな」と不安がよぎりつつも、そのままロープマジックを続けました。

 

ところが、その男性は、マジックそのものをしっかりと見てくれないのです。

そのため、どんな現象が起こっているか理解してもらえない。

 

続けてマジックを見せます。

とても分かりやすい現象をゆっくりと見せます。

 

しかし、しっかりと見ているはずなのに、何が起こっているか理解してもらえない。

 

眼鏡に手を当てて「ん？」というだけで、これまたノーリアクション。

なんだか少し変な空気になってきました。

 

なんとかつなぎの言葉と手順をこなして、その場をしのぎましたが、内心は、冷や汗タラタラでした。

 

最後に

今回は、マジックで観客から手伝ってもらう人を選ぶときの注意点について解説しました。

マジックでは、観客から手伝ってもらう人を選ぶときは、瞬時に、「笑顔の人」、を見極める目を持つことです。

そのような人をターゲットにすれば、あなたのマジックは、ウケますし、喜ばれる可能性が高くなります。

たとえあなたのマジックが、まだまだ発展途上の段階だとしても、ターゲット選びさえ間違わなければ、お客さんに救われて、盛り上がるステージになります。

 

「お客さんに助けられる」ことも経験するでしょう。

そんな経験をすると、ますますマジックが楽しくなり、練習に励むようになります。

まずは、ターゲットは「笑顔の人」をしっかりと心に刻んでおきましょう。

 

私の別のページでは、マジックで相手に好印象を与える方法についても解説していますので、合わせてお読みください。

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