- 手品が嫌いな人っているの?
- なぜ、手品を見るのが嫌い?
- マジックを見せてはいけない相手とは?
- どんな点に注意すればよいのかな?
こういった疑問にお答えします。
こんにちは、週末マジシャン・バッザです。
マジック歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会でマジックを披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。
こういった私が、解説していきます。
手品を習得するにつれて、その楽しさに酔いしれてしまい、見失ってしまうことがあります。
それは、世の中には手品が嫌いな人がいるということ。
手品を見せてはいけない相手がいます。
なぜ?そんな人が存在するのか。
あらかじめ知っておくことによって、あなたが手品を見せて嫌われないよう、嫌な気持にならないよう、楽しいマジックライフを過ごせるようご紹介します。
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手品を見せてはいけない相手とは
まずは、手品を見せてはいけない相手をおさえておきましょう。一番大事なのは5人目です。
ほんとかな?と思うかもしれませんが、読み進めてください。
1人目はマジシャン
先ずは一人目は、マジシャンです。
特にプロマジシャンです。
手品の専門家です。
間違ってもカード1枚ひいてもらえますか?なんて言ってはいけません。
あなたがアマチュアマジシャンなら、好んであなたの手品を見たいとは思いませんので注意しましょう。
2人目は子どもです
一般の人は、手品は子どもが見たら喜ぶと思っています。
実際に私がマジックを子どもに見せてきた経験からいいますと、小学校3年生くらいまでなら、喜んでもらえます。
それ以上になると厳しいです。
小学校高学年から、素直に喜びません。ひねくれる子どもが多くなります。
それに、思ったことをストレートに言ってきます。
辛辣です。
マジシャンにとって、けっこう「グサっ」と心に刺さることを平気で言ってきます。
マジック初心者の頃、クリスマス会でマジックショーを依頼されたときは、悲惨でした。
手品を見せてもウケない。道具をすぐに見たがる。つまらないなど思ったことをストレートに言う。
そもそも当時の私は、子どもを楽しませる実力がなかったといえばそのとおりなのですが・・・
もちろん喜ぶ子どももいます。
それはそれで、ウケると楽しいです。
3人目は、犬などの動物
そもそも手品を理解していない人に手品を見せてもムダという意味です。
動物には手品を見せてもムダですよね。
不思議に思うかもしれませんが、楽しむこととはほど遠い。
動物に手品を見せて、見せた人がそのリアクションを楽しむことはアリです。
たとえば、チンパンジーにマジックを見せて、そのリアクションを楽しむなどは、違った意味で演者の楽しみではあります。
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4人目は、家族
妻に手品を見せようとしたら、すぐにその場からいなくなります。
トランプやコインを持っただけで、「手品を見せられる」と感づいてしまいます。
自分の欠点や改善点を教えてもらうには、遠慮なく率直に言ってくれるので手品の練習にはとてもよきパートナーではありますが、見せられるほうにとってはたまったものではないでしょう。
また、家族内で超能力風の現象を見せたとしましょう。
手品以外のパワーが身について、「超常現象を起こせるようになった!」と言っても絶対に信じてくれません。
私のことを良く知っていますから。
そして、5人目です
これが一番大事です。
それは「そもそも手品が嫌いな人」です。
そんな人がいるの?と思うかもしれません。
いや、必ず存在しています。
下手な手品を見るのも嫌、タネがすぐわかってしまう手品も嫌、手品が上手い人を見るのも嫌、という人です。
以前、働いていた職場にもそんな人がいました。
普段は、普通に会話をするし良好な人間関係を築いている人なのですが、マジックを見るときだけは人が変わったように無口になります。
何かいいかがりをつけるタイミングを狙ってきます。
時間とお金を費やして苦労して身につけたテクニックであろうが、コメディタッチの笑いがでる手品を見せも、「それがどうした?」と言わんばかりの無表情。
いや不機嫌な表情。
手品を披露することによって、注目される人がきらいなのかもしれない。
手品が嫌いな人はどんな性格か?
手品が嫌いな人はどんな性格なのでしょうか?
まず、考えらるのは頭がいい人です。
自分が何でも知っていたい人です。
自分が分からないことがあるとそれを避けたいと思うからでしょう。
極端な言い方をすれば、自己愛性パーソナリティ障害に近い人です。
「すべてのことを把握している俺様の前で俺の知らないことをやりやがって!、しかも俺より目立ちやがって」
などと思う人です。
そんな人は確実に存在しますので、その人の前では、決してマジックを見せないようにしましょう。
コインを取り上げる人
私の経験から2つほど。
飲み会の席で、マジックを披露することになった。
それまで私はおとなしく飲んでいたが、ある人から「マジック見せてー」とリクエストされた。
そこでコインを取り出して、マジックを披露したとたん、一人の女性の性格が変わった。
私のコインを取り上げて、そのコインを自分の額につけて、「どうだ!」と言わんばかりに、周りから「私を見て!、見て!」とアピールし始めたのでした。
私は、その女性とは初対面だった。
さらにその女性は、私に向かって「オマエ、オタクだろー」と言ってきたのでした。
「ヤバい!この飲み会にこんな魔物が潜んでいたのか」と思いましたね。
当時、私も若かったせいか、つい言い返してしまった。
「ツッコミ方が違うんだよー」って。
その場では、私のマジックを見たいという人がまわりで多かったので、その女性は、違うグループの席のほうに連れていかれたのだった。
お札を取り上げる人
もう一つは、飲み屋での出来事。
ビルチェンジといって、借りた千円札を1万円札に変えるお札のマジックを披露した。
違う席で飲んでいた年上の男性知人が、いきなりその1万円札を私から取り上げて、くしゃくしゃにしながら別の女性に渡してしまった。
その知人の表情はあきらかに怒っている。
私はその場の雰囲気を崩さないように、1万円札を返してもらい、その場をとりつくろうことができた。
うーん、こんな人に出くわすと本当にやっかいだ。
それから、20年以上マジックを披露しているがそんな人には出合わなくなった。
おそらく、マジックを見せてはいけない人を察知する嗅覚が磨かれてきたのかもしれない。
マジシャンは自分を見失ってしまう
手品は一歩はまり込めばマニアの世界でもあります。
手品の魅力に取りつかれたら、いつまでも、話続けてしまいます。
それが、相手がマジシャン仲間であろうが、一般の人だろうがかまわずです。
しかし、「手品が嫌いな人は存在する」といくことをしっかりと認識しておくことです。
自分から「マジックを見て」と言ってはいけない
例えば飲み会などで、「手品見せまーす」と自ら言ってから見せる場合と、「手品見せてくれない?」と人から頼まれて見せる場合、
どちらが盛り上がると思いますか?
自分から手品を見せたい気持ちはグッとこらえて、誰かから言われるのを待ちましょう。
あなたは、ポケットの中に手品道具を忍ばせているとしますね。
いつでもリクエストがかかってもいいようにセットアップだけはしています。
しかし、いつまでたっても「手品見せて」といった声があがってきません。
そんなときは、どうするか?
ただひたすら待てばいいんです。
たとえ、その場でリクエストがなかったとしても次のチャンスをまてばよいだけです。
自分から「マジックしますー」と言って、あなたのマジックの価値を下げる必要はありません。
まわりからリクエストされたタイミングで見せるからこそあなたのマジックの価値が引きあがるのです。
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2020年5月8日放送のザ・ベストワン特別編「<いま一番見たいベストな芸人が”ベストワン”のネタを披露!>」という番組を見ていたときのこと。
お笑い芸人の「かまいたち」がマジックのコントを披露していました。
ある部屋に閉じ込めらた、内山さんに、濱家隆一さんが、ひたすら首が落ちるマジックを披露するという内容。
見せる場所や音楽や照明を変えながらひたすら「首落ちマジック」を見せるだけ。
それに、内山さんがツッコミを入れる展開。
コントが終わって、MCを務める鶴瓶さんらとトークが始まりました。
最近、濱家さんがマジックを覚えて、どこでも見せているという話題になった。
鶴瓶さんが
「マジックやる奴って、どこでも見せたがる!いらんのに!」
と言ってました。
これって、まさに当たっていると思いませんか?
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あなたが克服すべきは「マジック見せたがり病」
私は、初心者の頃は仕事が終わって職場の人をつかまえて、ひたすら手品を見せていた時期がありました。
あの頃は、見せられたほうも迷惑だったと思います。
こちらは覚えたてのマジックなもんだから、もう人に見せたくてしかたがないのです。
見せたあとのリアクションを欲しがって我慢できないのですね。
あなたもそうじゃないですか?
特に新しく覚えたマジックは、人に見せないと上達しません。
そんな理由からも、ついつい「マジック見せたがり病」が始まってしまうんですね。
でも、仕事の延長線で見せられた人は、皆さん大人ですから、そんなストレートに言わないのですが、
見せられた人の本音ってのは、さっきの鶴瓶さんの言葉なんですよね。
「いらんちゅうねん!」
親しい仲だったら、こちらがマジックを見せるからお金をもらうのではく、逆に「マジック見てやるから金払え!」って言われかねません。
「マジック見せたがり病」は、相手が嫌がっている空気を読むこともできません。
そんな思いが強い時に、手品が嫌いな人と出くわすと、お互いがデメリットでしかありません。
あなたは自分にブレーキをかける自己制御心を持たなければならないのです。
あなたが克服すべきは、この「マジック見せたがり病」です。
まとめ
いかかでしたか?
手品を見るのが嫌いな人がいることをご理解いただけましたか?
最後にまとめましょう。
1.手品が嫌いな人は確実にいると認識する
2.手品が嫌いな人を見極める
3.自分にもある「マジック見せたがり病」を克服する
4.手品を見てくれた人には感謝する
特に4は大切ですよね。
手品って人がが知らないことをやるものなので、ついつい自分が偉くなったような錯覚をしてしまいます。
謙虚と感謝の気持ちは忘れないようにしましょう。
手品を嫌いな人を見極め。適切なタイミングで、適切な対象者に披露することができれば、一層マジックが好きになることと思います。
そんな楽しいマジックライフを過ごせますようご祈念申し上げます。