北見マキが、演芸図鑑でどんなマジックをしていた?
こんにちは、週末マジシャン・バッザです。
マジック歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会でマジックを披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。
こういった私が、解説していきます。
以前、マジシャンの北見マキさんが、演芸図鑑というテレビ番組で、和妻マジックを披露していました。今回、そのときの内容について紹介します。
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北見マキ プロフィール
マジシャン名 北見 マキ
本名 吉田 省丘(よしだ しょうく)
生年月日 1940年12月10日
没年月日 2015年8月23日(74歳没)
出身地 北海道虻田郡豊浦町
所属 日本奇術協会
マジシャンとしての活動時期 1965年 - 2015年
放送演芸大賞部門賞、文化庁芸術祭賞、ベストマジシャン最優秀賞などを受賞
北見マキ氏の弟子には、山上兄弟の父親である北見伸氏や元フジテレビアナウンサーの牧原俊幸氏のほか、北見翼氏(2022年3月改名 養老瀧之丞)らがいる。
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演芸図鑑とは
「演芸図鑑」とは、NHK総合テレビで放映されている、演芸バラエティ番組である。
2011年4月10日放送開始。日曜日5時15分~30分番組
もともとは、日曜日の午後に放映されていた、「笑いがいちばん」を受け継いだ番組である。
演芸コーナーでは、スタジオにお客さんを入れた形式で、落語、漫才、マジックなど、毎回2~3組の芸人が出演し、ネタを披露する。
和妻(わづま)とは
日本で古くから、口伝(くでん)、つまり口づたえで伝承されてきた、伝統的な手品のこと。
服装は、着物で演じられる。
代表的な作品として、白い半紙で蝶を作り、扇子を使って空中を舞う姿が、まるで生きているように見せる「胡蝶の舞」のほか、「お椀と玉」、「連理の紙」、「水芸」などがある。
北見マキ 演芸図鑑で和妻を披露
2014年1月5日放送のNHK演芸図鑑に、和妻マジックで有名な奇術師(マジシャン)の北見マキさんが出演していました。
朝、5時15分からの放送のこの演芸図鑑は、三遊亭小円歌さんという女性三味線漫談家の司会で始まりました。
北見マキさんは、昭和40年にデビュー。
「和妻(わづま」という日本の伝統奇術を得意とするとともに、西洋マジックもこなす、海外でも評価の高いマジシャンなのです。
演芸図鑑では、和装で登場した北見マキさん。
オープニングでは、扇子の色を赤、白、黄、緑色などに次から次へと変化させました。
次に取りだしたのが、桜の花びらの形をした、表がピンクで裏が白色のリング6枚。
片方3枚が白色、もう片方3枚がピンクで、それらを同じ配色同士に並べて、ロープにクリップで留めました。
そして、ロープを縮めて、一度すべてのリングを重ね合わせて、もう一度ロープを伸ばすと、ピンクと白が交互に並んでしまいました。
クリップを外した動きもなく、不思議でした。
このときのBGMが「さくら」でした。
いかにも和妻らしい、そして新春らしいマジックでした。
次に取り出したのが、上と下に小物が入るように2段の引き出し状になっている小さな木箱。
テーブルには、白と赤の小さなボール。
このボールを引き出しの中に入れると、消えてしまう。
そして、北見マキさんの着物の内側から出現。
さらにそのボールを袖の中に入れると、今度は、なくなっていたハズの木箱の中から、再び出現しました。
木箱の引き出しに入れるときには、どこかにしまったような動きがまったくなく、ただ単にボールを置いただけの動きで、ボールを消してしまったので、とても不思議に見えました。
次は、さきほどの木箱の下側の引き出しの中に、花瓶のような入れ物に入っている水を、注ぎ込んでしまいました。
すると、その引き出しの中からは、細長い白色の、のべ紙が出てきました。
その、のべ紙を、テーブルの上に置いてあった大きな花瓶の中に入れ、木箱に残っていた水を上からかけてしまうと、今度は、赤やピンク、黄色などの大きくて長いのべシルクが出現。
それらをまとめて持ったシルクからは、傘を6本次々と出現させます。
さらに、赤い提灯(ちょうちん)を取り出し、最後には、赤い傘をシルクの中から取り出しました。
いったいどこにあれだけのパラソル(傘)や大きな提灯を隠すことができたのか?
とても不思議でした。
北見マキさんのこの演技が、YouTube動画でアップされています。披露している演技は、演芸図鑑のときとほぼ同一のものです。
参考までにリンクを貼っておきます。
最後に
今回は、マジシャンの北見マキさんが、演芸図鑑で、和妻を披露したときの様子を紹介しました。
北見マキさんは、2015年8月23日、ご逝去されました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
和妻のすばらしいところは、不思議さだけでなく、所作という、ひとつひとつの動きが、とてもきれいだと思いました。
日本独特の雰囲気の中で、立ち振る舞い、見せ方などがとても参考になります。
日本では、北見マキさんのお弟子さんのほかにも、この伝統芸能である和妻を演じるマジシャンで、上口龍生氏がいます。
上口龍生氏の記事につきまして、私のサイトでもまとめていますので、ご参考ください。
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