あなたは、マジックでセリフを話すときに「え~」とか、「あ~」や「え~と」なんて、よけいな言葉を、冒頭に付けていませんか?
私も、慣れないセリフをしゃべるときには、つい、言ってしまいます。
マジシャンとしては、やはり余計な言葉を付けるよりも、もっと流暢に話したいものですよね。
新子景視さんの、キレイなセリフ使いに感心してしまいます。
見ていて、とっても聞き心地が良いものです。
2016年4月16日放送の「メレンゲの気持ち」にマジシャン・新子景視さんが登場。
今回は他人の味覚を感じとる、奇跡のマジックというブレインダイブを披露しました。
以前、メレンゲの気持ちに出演した際に、新子さんは、いとうあさこさんの元カレのあだ名をあてるというブレインダイブを披露しました。
そのあだ名は「ちゃま」だったそうです。
今回は、新ネタのブレインダイブ、「飲み物を当てる」、というマジックを披露しました。
テーブルにはドリングが用意されました。
テレビ画面に向かって左側から、オレンジ、メロンソーダ、コーヒー、牛乳、水と5種類のドリングが出されてきました。
飲み物が入っているビンの前には入れ物が同じように5種類置かれています。
ゲストである門脇麦さんに、その飲み物の前に座ってもらいました。
新子景視さんは、ゲストたちから少し離れたところに座りました。
そこで新子さんが取り出したのが、アイマスク。
そのアイマスクを、三吉彩花さんの前にもっていき何も見えないことを確認してもらいました。
そして、新子景視さんはアイマスクで自分で目隠しをしました。
門脇麦さんに、
「今、飲みたいと思っている飲み物をカップに注いでください」と指示を出しました。
そして、麦さんは「コーヒー」を注いだのです。
次に、新子さんは、
「残りの飲み物も、同じようにカップに注いでください」と言いました。
そして、麦さんがすべての飲み物をカップに注ぎ終わると・・・
新子さんはこう言いました
「今から、どれかを飲んでいただくんですが、麦さんが一番飲みたい、『コーヒー』でもいいですし、違うのでもいいです」と言ったのです。
ゲストたちは、この瞬間に「ええーー!」と驚きました。
新子さんは、麦さんが、今一番野飲みたい飲み物が「コーヒー」であることを当てました。
そして、新子さんは続けて
「今の僕の話、聞こえてました?」と言ったのです。
ここで笑いが起こりました。
このセリフ、笑いを引き起こすにはとって有効です。
最初にさりげなく、相手の飲み物を的中させながら、セリフを言い、観客が驚いて、キョトンとしている瞬間に、「今の僕の話、聞こえてました?」と言う流れは、
使えるセリフだと思います。
さらに、新子さんのブレイダイブが続きます。
次は、麦さんに、5つのドリンクのうちの一つを実際に飲んでもらうことにしました。
麦さんは、「オレンジジュース」の入ったカップを持ち上げて飲みました。
すると、新子さんは、
「あ~、何か酸っぱいものですね」と言い、それをすぐに「オレンジジュース」と当てたのです。
もはや、その場で見えているとしか、考えられないような素早い当て方でした。
次に、新子さんは麦さんに、どれか飲み物を飲むように、指示しました。
そして、麦さんは、今度は「メロンソーダ」を飲みました。
そこで、 久本雅美さんは、「またコーヒー?」と言って、新子景視さんを混乱させようと試みました。
さらに新子さんは、もう一つ違うものを飲んでもらうように指示しました。
そこで、麦さんは「コーヒー」を飲みました。
新子さんは、最初にメロンソーダ、次にコーヒーを飲んだこと、と順番まで的中させました。
スタジオが一斉に驚きました。
新子景視さんのパフォーマンスが終わり、麦さんが、「どうなっているんですか?」と問いかけると、
新子さんは、
「それはマジックなので、なかなかタネ、秘密は言えないのですが」と言ってました。
最後に、いとうあさこさんが、
「飲みにいったら、さわりだけで教えてくれないかなぁ~」と、ナイスな締めのセリフを言ってくれました。
今回のパフォーマンスからは明らかにどこかで見えているしか考えられないと思うのです。
アイマスクですかね?
確かにアイマスク程度であれば、簡単に外の動きを見ることはできますが、演技中は、新子さんは、麦さんのほうを見ているような動きは、テレビ画面からは分からなかったです。
不思議なパフォーマンスです。
最近、新子景視さんのブレインダイブのパフォーマンスを見て感じることは、セリフや言い回しの大切さです。
よく、かまずに、スラスラとセリフがでてくるものだなと感心します。
一言でいって、セリフ回しがとってもキレイだと思います。
セリフを言う前に、「あ~」とか「え~」と言わずに、きれいに言葉が出てくることなど、とても勉強になります。
新子景視さんのようなセリフまわしは、本当に参考にしたいものです。