超能力者であるギリシャのザクレスのトリックを見破った、Drレオン。
今回のネタバラシから学ぶことは、ネタの処理のやり方である。
シンプルな仕掛けほど、ネタバレとなる証拠をうまく隠してしまうことが大切だ。
2013年9月23日に放送された、見破れトリックハンターでは、毎回恒例となった、Drレオンによる、超能力の秘密を暴くというコーナー。
今回は、ユリ・ゲラーの超能力コンテストで優勝した、ザクリスというギリシャの超能力者のトリックを暴くというもの。
ザクリスが得意とするのは予知能力。
今回、ザクリスが披露するのは、棺桶によるロシアンルーレット。
ザクリスは、4つの棺桶と、4枚の封筒を用意しました。
カンニング竹山に、3枚の紙にFIREと書かせ、1枚には、SAFEと書かせた。
それを、ザクリスが用意した封筒に入れる。
それを、バラバラに混ぜて、テーブルの上に並べる。
テーブルの向こう側には、棺桶が4つ並べられている。
ザクリスは、暗幕で隠した状態で、4つある中の1つの棺桶に入った。
そして、カンニング竹山は封筒に入った紙を取り出し、FIREと書かれた紙と同じ番号の棺桶に、スタッフが 火をつけていった。
最後に残ったSAFEと書かれた紙と同じ番号の棺桶の中にザクリスが入っていた。
どうして、ザクリスはSAFEと書かれた紙の入った封筒が分かったのか?
それは、封筒に仕掛けがあったのだ。
SAFEと書かれた紙の入っていた封筒には、小さな切込みがあったのだ。
ザクリスは、この切込みの入った封筒のある番号の棺桶に入ったため、安全な棺桶に入ることができたのだ。
ここで、分かったことは、カンニング竹山は、FIREと書かれた紙と封筒は、確認し終わったら、火の中に入れ燃やしていたのだ。
このように、タネとなる証拠をうまく隠すことが必要になる。
しかも自然に行っているように見せることが大切だ。
もしも、このような証拠を隠すことを行わなかったらスグにバレることであろう。
それはシンプルな仕掛けであればあるほどバレやすい。
そう、最後にDrレオンが、封筒と紙を燃やさないようにカンニング竹山に指示したため、簡単にタネを見破ることができたのだ。
あなたのマジックもいかに自然な流の中で、証拠を隠すことができていますか?
そのためには、きちんとした「理由」が必要です。
その理由が、理にかなっていれば、お客さんはそこに不自然さを感じることはないでしょう。
マジックで大切なことは、自然な動作の中で、いかにタネを用意するか、処理するか、ということです。