マジックがもっと上手くなりたい
マジックの上達方法を知りたい
初心者のための練習のやり方は?
上手くなって人気者になるには?
こういった疑問にお応えします。
こんにちは、週末マジシャン・バッザです。
マジック歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会でマジックを披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。
このような私が、解説していきます。
マジックの練習はしているけど、せっかく練習するならもっと早く上達する方法はないだろうか?もっと効率よく上手くなりたいと思っていませんか?
はやく人前で堂々と趣味はマジックですと言えるように、上達したいですよね。
私もそうでしたが、マジックを始めたばかりの初心者の頃って、
他の上手いマジシャンのようになるには、何をしたらよいのか分からないと思います。
今回は、マジックを上達したいけど、何をしたらもっと効率的に上手くなれるのかを解説していきます。
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「マジックが上手い」とはどんな状態?
そもそも、「マジックが上手い」とはどんな状態のことなのでしょうか?
まずはそれを明確にしていきましょう。
無意識に「マジックが上手くなりたい」という言葉を使っているだけだと、やるべきことがおぼろげになっているので、上達させたいポイントをはっきりさせ、認識することが必要になります。
マジックの構成要素を分解すること
マジックの構成要素とは、技法、手順、セリフ、演出方法など、一つのマジックを見せるとき、いろいろな要素で成り立っています。
その要素の成り立ちを理解した上で、どの部分を上達させたいのか?改善させたいのか?
そういったことを明確にしておきましょう。
- 技法がもっと上手くなりたい
- トークに磨きをかけたい
- 見せ方・演出を改善させたい
- お客さんから笑いを引き出したい
など。
あなたはどの部分が上手くなりたい?
さて、マジックを見せるときの、構成要素を分解したなら、あなたはどの部分を上達させたいですか?
目的が「マジックが上手くなりたい」としたら、その目標となるのは、構成要素です。
マジックを構成しているそれぞれのどの要素を向上させていけばよいのか?
ということをはっきりさせることになります。
トランプマジックが上手くなりたい場合の例
マジックの中でも比較的最初に覚えたいと思うのがトランプマジックではないでしょうか?
ここでは、トランプマジックを例にとって、上達するためのコツを紹介します。
本物の道具を使う
例えばトランプを使う場合、プラスチック製か紙製を使うなど、どちらを使えばよいのか?
といった疑問を持ったとしましょう。
結論から言いますと、「紙製」です。紙製の中でも「バイシクル」というものです。
トランプマジックを行うで、一番スタンダードな道具です。
プラスチック製の場合、カードマジックの技法でも使えないものなどもでてきます。
まずは、その辺の百均が安いからといった理由で、プラスチックトランプを選んだりしないで、通常のマジシャンが使っているように紙製のトランプのように、本物のきちんとした道具を使うようにしましょう。
技法から練習する
マジックの作品一つを人前で披露する場合、技法や手順、セリフなどいろいろな要素で構成されています。
その中でも「技法」(テクニック)がマジックの土台となります。
この土台ができていないと、手順や見せ方、そしてセリフを言うといった余裕が出てこないからです。
すでに経験があるかもしれませんが、マジックをしながらしゃべろうとしたとたん、頭が真っ白になって、どの順番からマジックを始めたらよいのかも分からなくなってしまいます。
これは日常生活にも当てはまりますね。
何か手作業をしてるときに、話しかけられたりした場合、「手作業」という土台ができていないと、話しかけられたとたん、手が止まってしまいませんか?
そんなことからも、まずは技法の練習をしっかり始めることがベースとなります。
ただし、やみくもに技法ばかりを練習していても、この技法がどんなマジックで使われるのか?という全体像が見えないと、練習する気が失せてしまう可能性もあります。
マジックで使われる全体像も確認した上で、技法を練習するようにしましょう。
1日どのくらい練習するの?
これは、特に時間を決める必要はありません。
あなたが1日の中で、どれくらい練習時間を確保できるかによります。
人によっては1時間の場合もありますし、3時間くらいできる人もいれば、30分しか時間をとることができない人もいるでしょう。
ただ言えることは、マジックの楽しさに目覚めてしまったら、時間を忘れてつい没頭して練習しているようになると思います。
楽しいと思えるものから練習する
時間を忘れて没頭するくらい練習するものって、やはり楽しいと思えるものです。
基本の技法ばかりだと、つまらないと思い挫折してしまう可能性もでてきます。
ちょっと難しいけどできるようになったときの成長過程や、達成感から生まれる楽しさ、といったものを優先させることもありだと考えます。
好きなマジシャンはいますか?
テレビや動画、またはマジックバーなどへ行ったときに、あなたがお手本としたいマジシャンと出会っていますか?
ここでは、技法という部分ではなく、マジックの見せ方や演技といった要素になります。
「こんな雰囲気でマジックを人前で見せたい」と思えるマジシャンを見つけ出すことをおすすめします。
多くのマジックに触れてみる
初心者の頃は、どんなマジックを見ても、「上手いなぁ」「こんなふうにマジックを見せることができたらなぁ」なんて思うことでしょう。
たくさんのマジックを見ていくにつれ、自分の好みというものや、マジシャンによって、見せ方、雰囲気などの違いなどが分かってくるようになってきます。
理想なのは実際に生でマジックを見ることが一番良いのですが、現実的には、それが難しい環境の方もいらっしゃると思います。
昔とは違い、マジックショップでは数多くのDVDが販売されているものが通販で手に入れることも容易になりました。プロモーションや公式チャンネルではマジシャン自身が開設しているものもありますので、YouTubeで数多くのマジシャンの演技を目にすることが可能になりました。
そんな中から、自分の理想とするマジシャンを探してみましょう。
自分のキャラクターにあったマジシャンか?
あなたのキャラクターにあった、理想とするマジシャンを探してみましょう。
どれだけカッコイイ雰囲気を出すマジシャンがいたとしても、それが自分のキャラクターに合わない場合、いくら真似をしようとしても、無理がでてきます。
また、逆にお笑い芸人のようなキャラクターのマジシャンであっても、それも自分の性格に合わない場合は、違和感がでてきます。
YouTube動画では種明かしを行っている動画は、自分のネタのレパートリーを増やすためだったり、タネの確認のために見ることはあるかもしませんが、マジックそのものの演技だったり雰囲気を参考にすることとは別物と考えましょう。
下手な演技を見て「対極」を知ることも大事
上手いマジシャンを知るためには、その対極である下手なマジシャンを知ることも大切です。
その違いを知ることが重要になってきます。
下手だと思えるマジックは、どんなところでしょうか?
道具を取り出すときの所作が雑であったり、演技の途中で手順を迷った姿を見せたり、手元ばかりを見て、お客さんが見えていない、と言ったところなどです。
このように、対極を知ることによって、上手いマジシャンとの違いが理解できるようになります。
上達の秘訣・・・それは反復練習あるのみ
あなたがお手本としたいマジシャンが見つかりましたら、その人をイメージしながら練習を繰り返します。
一流のマジシャンでさえ、上手くなるコツを聞いて、必ずでてくる答えは「反復練習」、「練習あるのみ」です。
このことをしっかりと心に刻んでおくことが重要です。
それを踏まえた上で、ポイントを紹介します。
人前でしっかり披露できるネタを完成させる
マジック初心者の頃は、ネタの種類をたくさん知りたいと思います。
種明かしを知ったらマジックができると錯覚してしまいます。
そのため、次から次へとタネだけを知りたいと思い、人前で見せるための構成要素を完成させることがおろそかになります。
今は、タネを知るだけなら無料でも手に入れることが可能になったので、よけいに情報に埋もれてしまいます。
まずは、しっかりと人前で披露できる手順を完成させましょう。
マジックを知らない一般の人に見せる場合は、「不思議に見せること」だけはできるかもしれませんが、それと「マジックが上手い」とは別物になります。
もう一度繰り返しますが、「相手にバレなかった、不思議だと思わせた」ということと、マジックが上手いは別ですね。
マジックが、技法、見せ方・演技、セリフなどすべての要素が組み合わさることによって上手いとなります。
そう考えると、タネだけ知って雑な見せ方をするよりは、レパートリーは少ないながらも、しっかりと完成度の高いマジックを2~3種類、反復練習を繰り返してマスターすることが重要になります。
それらを自分の持ちネタとして、クオリティを保つことをおすすめします。
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自分の演技を客観的に見ること
いくら自分で上手くなったと思っても、最終的にマジックはお客さんに見せたときに、判断されます。
そう考えると、いつでも自分の演技を振りかえる必要があります。
また、客観的に見ることも大切になってきます。
では、自分のマジックを客観的にみるためにはどうするか?
3つほど紹介します。
鏡の前で練習する
まずは、鏡の前で練習することが基本です。
一人で練習しながら、手軽に自分の手元を確認することができます。
また、角度や自分の姿勢などもチェックするのには、とても役立つツールです。
鏡を見ながら練習するときに注意する点は、「まばたきをしないこと」です。
これは、非常に重要なことなのですが、タネを仕掛ける瞬間に自然に瞬きをしてしまい、その瞬間を鏡で見ていないことがあります。
たとえば、リングとリングをつなげる瞬間などです。
この瞬間、無意識にまばたきをしてしまい、相手からなどのように見えているかを確認していないことがありますので注意しましょう。
マジック上達のために、私がおすすめする鏡と設置場所について、別のページで紹介していますので、合わせてお読みください。
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ビデオ撮影
一番見たくないところを見ることによって改善点が分かります。
スマホやビデオカメラで自分の演技を撮影します。
抵抗があるかもしれませんが、それを直視するのは、鏡では気づかなかったところや改善点が複数同時に理解することができます。
練習ときの撮影もそうですが、本番でも撮影をしてフィードバックすると改善すべき点がわかってきます。
人からフィードバックをもらう
自分の演技を見てくれた人から感想を聞いてみるのもよいでしょう。
ただ、気を遣ってくれて、「良かった」というコメントが多いかと思いますが、本音を言ってくれる人を探しましょう。
その人の意見はとても貴重になります。
「ちょっと演技が早すぎてよくわからなかった」
こういった感想があると、やはり改善点すべき点があります。
ありがちなのが、動きが早すぎて、相手が理解されないうちに終わってしまうことです。
分からなかったのは、不思議さが伝わらなかったことになります。
このような点は、やはり人から直接言われて初めて気づくことになります。
人から見てもらった時の率直な感想は、それと向き合うことはキツいと思うかもしれませんが、上手くなるための方法の一つだと思ってみてはいかかでしょうか。
上手くなって人気を得るために
趣味の中には、自分だけが楽しければよくて、たとえ下手であっても愛嬌(あいきょう)が 許される分野があります。
しかし、
マジックで人気を得るためには、 しっかりと練習を積み重ねた上で、人前で披露しなければならない ということを心に留めておくことです。
人によっては、多少の下手さがあって、 失敗しながら「笑い」をとる場合もあります。
そのほうが自分に合っているという方も当然いらっしゃいます。
マジックが下手で笑いをとりたいのか? マジックが上手くて、人気者になりたいか?
これは、あなたの選択でしかありません。
あなたには彼女か奥さんがいますか?
もしも、あなたがマジックが上手くて、 人前でマジックを披露して、スゴいと言われ、 さらに喜ばれ、笑わせて、感謝されるようになると、 あなたのパートナーも、あなたが自慢の人になることでしょう。
いろいろな趣味がある中で、人を楽しませることができる趣味ってそうそうないものですが、マジックが、普通の趣味と違うところは、 「人を楽しませることができる」 ということです。
人を楽しませることができるからこそ、人気者になれるのです。
あなたが、マジックを身に付けていろいろな場所で披露することが多くなったとき、 いつか言われるでしょう。
「人を楽しませる趣味ってそうそうないなか、 マジックはそれが可能であり、 それを身に付けているあなたは素晴らしい」と。
このように言われたら、あなたはもう人気者になれる日が近づいています。
下手なマジックをいつまでも見せられたら、 観客はどう思うでしょうか? 1回か2回は笑ってくれるかもしれませんが、 毎回、下手なものを見せつけれたら、 見ているほうもたまったものでありません。
下手だというのは、 見せるマジックのほとんどがタネがバレバレになって、つまらない状態になってしまうということです。
そうなると、タネの秘密があるからこそ マジックが成立する芸なのに、 それが成り立たなくなってしまいます。
マジックが上達して、人に喜ばれ、感謝され、人気者になるためには、練習あるのみです。
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簡単トランプマジックで小学生が学校の人気者になるやり方
トランプマジックを身につけたい! 友だちを驚かせたい! 学校で人気者になりたいなぁ! こんなふうに、小学校で友達にトランプマジックを見せて、驚かせたいと思っている小学生は、けっこういるかと思います。 ...
まとめ
いかがでしたか?
今回は、マジックの上達方法について解説しました。
実際には人前で見せて初めて気づくことが多いですので、人前で見せては、フィードバックと改善の繰り返しになります。
マジックは人に見せれば見せるほど、改善点が出てきます。
その奥深さを実感するようになるでしょう。
ただ、最初のころは、そこまで追い込む必要はないかと思います。
まずは、気軽に、自分が上手くなるイメージを頭の中に膨らませながら練習を繰り返していきましょう。