- 手品を見せても盛り上がらない…
- マジックで拍手をもらうにはどうしたらいいの?
こういった疑問にお応えします。
こんにちは、週末マジシャン・バッザです。
マジック歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会でマジックを披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。
このような私が、解説していきます。
今回は、マジックを見せたときに、盛り上げるために、どうやって拍手を誘導するかについて解説いたします。
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なぜ、マジックを見せても拍手がおこらない?
あなたは、人前でマジックを披露したとき、拍手がもらえなくて、つらい思いをしたことはないですか?
私はよく、そんなことがありました。
子どもの前で見せた時も、一般の人の前で見せたときにもありました。
その原因について3つほど考えられます。
- 観客がどこで拍手をしてよいか分からない場合
- マジシャンに警戒心を抱いている時
- マジックそのものに見入ってしまう場合
1.観客がどこで拍手をしてよいか分からない場合
これは、マジシャンが披露する、マジックそのものに問題がある。
結論からいうと、マジックにオチがないからである。
- 観客は、マジックのどこが不思議だったの?
- よく分からなかった…
- まだ、マジックが続くの?
と頭の中で疑問だらけになっている。
この状態の場合は、拍手をすることまで、頭がまわらない。
2.マジシャンに警戒心を抱いている場合
有名なプロマジシャンなら話は別だが、アマチュアマジシャンの場合は、登場したとたん、「この人だれ?」と思われる。
マジックを披露する場面が、研修会後の懇親会の余興に呼ばれる場合もあれば、知り合いのパーティ―で披露することもある。初めて行く介護施設などへ慰問することもある。
知らない人が、その場に現れてマジックを披露するとなると、「この人はだれ?」という意識がはたらき、マジックそのものが、観客の頭の中まで入ってこない。
「私たちを楽しませてくれる人なのだろうか?」と思ってくれるようになるまで、時間がかかる。
いわゆる会場があたたまるまでは、なかなか拍手をもらえない、といった感じだ。
3.マジックそのものに見入ってしまい、拍手を忘れること
この状況は、不思議すぎて黙ってしまう場合である。
これは、マジックそのものが成功していると考えてよいでしょう。
そもそもマジックを見たとき拍手する?
そもそも、観客は、マジックを見たときに拍手をするものという概念をもっていないのでは?と考えます。
私自身は、自分がマジックを始める前までは、リアルでマジックを見る機会がほとんどなかったです。
身近にマジシャンがいなかったからです。
たまたま知人が、マジックが好きで、購入してきたマジックグッズを使って、見せられたときがありました。
そのときは、仕掛けがどうなっているか?と考え込んでしまうことが多々ありました。
その場で、見せてくれた知人に拍手をする、という考えはまったく浮かんでこなかった。
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国民性の違いはあると言われている
これは、Mr.マリック氏の「超魔術の裏側」という本に書かれていたことから、引用します。
外国人の第一声は、「ワンダフル(すごい)」です。
日本人の第一声は、「どうなってんの?」です。
外国人は、目の前の出来事に素直に驚きます。タネを推理しようとしない。
日本人は、まず「怪しい」と疑い、「何がどうなっているのか」を推理しようとするのです。
私はいろんな国に行き、いろんな人種とコミュニケーションをとってきましたが、こんなに疑い深く、考え込むのは日本人くらいです。
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そんなことからも、日本人はマジックを見ても、拍手につながらないということが分かります。
他の芸とは別に、そもそもマジックに対しては、拍手をするという概念がないと考える。
やはりマジックでは、拍手がないとやりにくい
初心者の頃は、とくに自分のマジックに自信がない中で、マジックを披露することになる。
依頼された会場で、マジックを披露したとき、やはり拍手がないのは、とてもやりにくい。
自分のマジックがウケていないのではないか、と不安になる。
不安になると、嫌な汗も出てくる...
終了後は、「今日は、盛り上げることができなかった」、と落ち込むことがある。
拍手がない会場では、盛り上がったという印象を持つことができない。
そうなると、自分の精神面にもよい影響を与えることができないし、次回は、もう呼ばれない可能性もでてくる。
拍手をしてもらうように促す
そこで、あらかじめ私は、主催者やスタッフの方に「要所、要所で拍手を促してください」と協力してもらうにしている。
もちろん、マジックそのものに、拍手をもらいやすい内容にするのは当然だが、そもそも日本人には拍手をするという概念がないのであれば、こちらから誘導する必要がある、と考える。
特に子どもの前でマジックを披露する場合は、拍手だけでなく、驚いたリアクションも入れてもらうように、伝えることもある。
大人が拍手することによって、子どもはつられるように拍手をする。
また、大人が驚いたリアクションをすることによって、同じくつられるように、子どもも驚いたリアクションを見せてくれる。
そのために、主催者には、拍手を促すようにと、伝えている。
クリスマス会にて
以前、ある町の地域のクリスマス会で、子どもの前でマジックの披露を依頼されたときのこと。
マジックを披露したところ、登場してすぐに、黙って見られてしまう現象に、陥ってしまった。
知らない人がいきなり会場に来て、マジックを披露したため、マジックを楽しむよりも、「誰?この人」といった警戒心が強くなってしまった。
そこで、あらかじめ、主催者には「ところどころで拍手を促してください」と頼んでおいた。
そのことを気にかけて、主催者がみずから拍手を入れてくれた。
そうすると、それに導かれるように、子どもたちも拍手を入れてくれるようになった。
このようにすると、「この人誰?」という警戒心が薄れてくる。
そして、一度、このような雰囲気を作ると、「タネはどうなっているのか」という考える以上に、「マジックを楽しもう」という気持ちが強くなってくるのだ。
結果として、会場全体が盛り上がることができる。
非常にやりやすい流れを作ることができた。
終了後は、主催者からも「今日のマジックショー良かった」という印書を持ってもらうことができました。
最後に
今回は、マジックで盛り上がるためには拍手を誘導することについて解説しました。
マジックショーを披露して、重要なことは、また来て欲しいと言われることです。
そのためには、マジックの内容は当然ながら、会場全体が盛り上がっていた、という印象を残さなければなりません。
そのためには、主催者やスタッフに、要所、要所で拍手を促すことを協力してもらうことをおススメします。
また、私の別のページでは、リアクションが薄かったときの対処法も解説していますので、合わせてお読みください。
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