盲目マジシャンとは?
一番だけが知っているに出ていたマジシャンは誰?
リチャード・ターナーの経歴は?
全盲になった理由は?
どんなマジックをするの?
このような疑問にお答えします。
こんにちは、週末マジシャン・バッザです。
マジック歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会でマジックを披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。
こういった私が、解説していきます。
今回は、盲目のマジシャンであるリチャード・ターナーは、「一番だけが知っている」というテレビ番組でMrマリック氏が大絶賛していたマジシャンです。
彼の経歴や、カードテクニックを身につけた秘訣、マジックなどについて、調べてみましたのでご参考ください。
スポンサーリンク
プロフィール
名 前 リチャード・エドワード・ターナー
英語表記 Richard Edward Turner
生年月日 1954年6月16日
出身地 アメリカ合衆国カリフォルニア州サンティエゴ
職業 カードマニピュレーター
リチャード・ターナーは、カードマジシャン(カーディシャン)たちからは、誰もが知る存在で、多くのマジシャンから尊敬されている。
彼がマジックを始めるきっかっけになったのは、7歳ときに見た、テレビドラマから影響を受けます。
「マーベリック」という作品で、アメリカ西部を舞台にしたギャンブラーが活躍するストーリー。
このドラマの中で行われていたポーカーを見て、リチャード・ターナーは、世界一のカードマジシャンになりたいと夢を抱くようになりました。
その後、9歳のときに、リチャード・ターナーは、両目の視力を失っていきます。
この時点で通常なら、マジシャンになるという夢をあきらめるところですが、彼は、視覚障害者が通う学校に通うことになりましたが、そこで点字を学ぶことを拒みました。
また、リチャード・ターナーは、弟が通う空手道場に通い、黒帯を取得しています。
マジックに対する情熱は衰えず、常識では考えられないような練習をこなし、神と呼ばれるレベルにまで到達しました。
リチャード・ターナーが盲目になった原因
リチャード・ターナーが盲目になってしまった原因について紹介します。
9歳で猩紅熱(しょうこうねつ)から回復後、徐々に視力を失っていきました。
猩紅熱はA群連鎖球菌という最近による感染症の一つで、法定伝染病の一つです。あり、発熱やのどの痛みといった風邪に似た症状や全身に発疹ができるなど、さまざまな症状があります。
リチャードターナーは、この猩紅熱から回復したものの、さらにバードショット網脈絡膜症にかかってしまいます。
これによって、徐々に視力が失われていきました。
13歳のときの視力は、一般の人と比べて10分の1程度の視界になってしまいました。その後も、症状は進行し、視界が狭くなり最終的に40歳で失明し盲目になってしまいました。
1番だけが知っているで紹介された
2018年10月22日放送の「1番だけが知っている」という番組で、ハンディキャップを乗り越えたマジシャンとして、リチャード・ターナーは、世界一のマジシャンが紹介されていました。
紹介していたのは、Mrマリックさん。
マリックさんはこれまで1万人以上のマジシャンを見てきたという中で、とんでもないマジシャン、ダントツのマジシャン、世界で1番のマジシャンがいるという。
誰にも真似できないマジシャンだとも言ってました。
それが、リチャード・ターナーでした。
リチャード・ターナーは、アメリカ・サンティエゴ生まれで、カードマジック専門のカーディシャンである。
40歳の時に、視力を失ったという全盲のマジシャン。
視力を失って以来、1日16時間以上、いつでもカードを持ち歩き、練習していたそうだ。
湿気などで、何のカードか分かるようになったという。
つまり、視覚情報は遮断されてしまったことによって指先の感覚が研ぎ澄まされていったのです。
ハンディキャップを背負った人は、何か違う部分が異常に発達するという話はよく聞いたことがあるが、目が見ないで、マジックをする人は私も初めて知った。
障害者ということで、子どもの頃にバカにされていたが、いつかそれを見返してやろうという反骨精神があったようだ。
リチャード・ターナーは、その後、2019年3月18日放送の「一番だけが知っている」に、高橋匠氏とともに出演しています。
-
高橋匠の師匠レナート・グリーンのカードマジックを身に付けるには
マジシャンの高橋匠さんが、地上波初で テレビ番組に出演していました。 そのとき、披露したカードテクニックが「トップショット」と 「スナップ・ディール」という技法でした。 2019年3月18日放送の「 ...
リチャードターナーのカードテクニック
リチャードターナーのカードテクニックは、ギャンブリングテクニックです。
いかさま賭博師が扱うようなテクニックです。
1日16時間の練習を行い、常にカードを離さずに血のにじむような努力を重ねてきたからこそ身につけた、自然なカードさばきです。
彼の得意とするカードテクニックの一つに、セカンドディールという技術があります。
これは、トランプの1番上から順番にカードを配っているように見えて、実は1番上のカードだけを残して、2番目から順番にカードを配るというテクニックです。
リチャード・ターナーのマジック動画
リチャード・ターナーが演じているカードマジックの動画を紹介します。
シャッフルしたはずのトランプ一組を、表向きに広げるとカードが、それぞれにマークで1~13まで順番に並んでいました。
次にカードを表向きにして、バラバラに混ぜます。
さらに、一人の男性に集めたカードをシャッフルしてもらいますが、その男性はシャッフルを失敗して、床にカードを落としてしまいます。
ここまでやると、カードは一層、バラバラになっているのがわかります。
カードをそろえて、リチャードターナーは、カードを半分ほど持って、一番下のカードを見せて、このカードは何にか聞きます。
男性は、ダイヤのジャックだと答えます。
ダイヤのジャックを表向きでテーブルに置いた状態から、残りのトランプの束をカットし始めます。
そうすると、カットしたところから、ハートのジャックを出現させました。
さらにカットを続けて、クラブのジャックを出現させます。
最後はスペードのジャックを出現させて、
4枚のジャックのカードを全てそろえてることができました。
さらに続きます。
出現させた4枚のジャックのカードを、男性のトランプの束に適当に戻してもらいます。
そこから、再度、リチャードターナーは、カードカットします。
そして、ハートのジャックを出現させます。
つぎに、カットをして、なんと3枚のジャックをまとめて出現させています。
さらに、リチャードの最高峰ともいえるカードテクニックである
セカンドディールが披露されます。
4分30秒あたりからです。
1番上には、クラブの4のカードがあり、次々上から順番にカードを配っているはずなのに、1番上にはクラブの4のカードが残ったまままになっています。
いかさま賭博師が行うギャンブラーズテクニックと呼ばれるものです。まさに、リチャードターナーの神業とも呼ばれるテクニックを見ることができます。
リチャード・ターナーの映画
リチャード・ターナーのドキュメンタリー映画を紹介します。
映画のタイトルは「Dealt」
Dealtはカードを配ると言う意味です。
トレーラー動画がアップされています
リチャード・ターナーは、子どもの頃から徐々に目が見えなくなるけど、落ち込むのはなく、その困難に立ち向かいました。
盲目であることに甘えることなく、やりたいことをかたっぱしからやりました。
マーシャルアーツで戦っているシーンがあります。
全盲だとは信じられません。
どうやって戦っているんだい?という質問にも、「ただやるだけだ」という。
リチャードターナーは自分自身を、盲目だと思っていなく、どんなことでも、練習してそれを克服してしまう。
映画のシーンでは、片手でダンベルを持ちながら、もう片方の手では、トランプの練習をしている映像もあります。
彼の努力は異常だと言う人もいる。
毎日16時間の練習をする。
リチャードターナーは、中途半端をきらい、何としてもやり遂げる、無理なことを得意にかえる、そんな精神の持ち主である。
ドキュメンタリー映画のDVDが発売されています。
最後に
いかがでしたか?
彼のカードマジックを見ていると、盲目マジシャンであることを。忘れてしまいます。
リチャード・ターナーはハンディキャップに甘えることなく、むしろバネにして、世界最高峰のカーディシャンと呼ばれるまでのテクニックを手に入れました。
どんな困難にもあきらめないで克服することの大切さを実感させてもらいました。