- プロ級のトランプマジックの種明かしとやり方を覚えたい…
- 失敗したと思わせて、実は成功したというカードマジックはどうやるの?
こういった疑問にお応えします。
失敗したと思わせて実は成功しという、どんでん返しのあるマジックのことをサッカートリックと言います。
サッカートリックは、たまにと入れると、客さんはとても喜びます。
今回は、「デイブス・デライト」という、プロも演じるトランプマジックのやり方と種明かしを紹介します。
こんにちは、週末マジシャン・バッザです。
マジック歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会でマジックを披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。
このような私が、解説していきます。
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プロ級トランプマジックの種明かし
プロ級トランプマジックというと、カードマジックにおける基本技法など、ある程度スムーズにできていることが前提になります。
今回、紹介するトランプマジックは、それほど難しい技法を使わずに、基本的なテクニックでできる、古典マジックですので、取り組みやすいです。
プロ級トランプマジックを覚えたいと思っているのなら、ぜひとも覚えておきたい、マジックとなります。
ここでは、種明かしとやり方を解説しています。
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どんなトランプマジック?
「デイブス・デライト」というトランプマジックです。
相手の選んだカードを当てる際に、間違えているのでは?と思わせますが、実は成功しているという現象です。
さらに、最後には、4枚のエースまで出現します。
相手が選んだカードを外してしまった、失敗してしまった、と思わせてから、実は成功したというマジックです。
このことをサッカートリックと言います。
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デイブス・デライト
ここでは、プロ級トランプマジックの「デイブス・デライト」のやり方と種明かしを、紹介します。
デイブス・デライトは、サッカートリックを使ったマジックですので、ウケがとても良く、また、最後には4枚のエースが揃いますので、エースと使ったマジックにもつなげることができます。
テレビでやってたマジック
この「デイブス・デライト」というトランプマジックは、マジシャンのメイガスさんが、2019年1月4日放送のビビットで、披露していました。
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やり方
トランプの束から、1枚カードを選んでもらいます。
選ばれたカードが、クラブの6とします。
カードを分けて、トランプの束の真ん中あたりに、クラブの6を戻してもらいます。
次に、マジシャンは、トランプをシャッフルをします。
2回ほど、下から、トランプの束を分けて、上にもってきます。
次に、リフルシャッフルをします。
カードを揃えます。
「シャッフルをすると、カードの順番が変わります」などと言います。
トランプの束の上半分を、左手に渡します。
あなたが選んだカードをこれから当てる、と言います。
まず、マークから当てます。
「たまたま一番上にあるカードのマークが、あなたの選んだカードのマークです」と言います。
左手に持った一番上のカードを表向きにすると、クラブの6のカードが現れました。
「あなたが選んだカードのマークは『クラブ』ということになります」
クラブの6のカードを、右手を使って、裏向きにします。
右手に持ったトランプの束を使って、カードを裏向きにしました。
裏向きにしたカードをテーブルに置いておきます。
次は、「場所」を当てると言います。
そこで、左手に持ったトランプの束の、一番上のカードを表向きにすると、「ダイヤの4」が現れました。
これは、4枚目のカードを意味すると言います。
そこで、左手に持ったトランプの束から、カードを4枚数えながら、テーブルに置いていきます。
4枚目のカードを持ちました。
ここで相手に、選んだカードは何か?と聞きます。
すると、相手は、「クラブの6」と答えます。
ここでマジシャンは、一瞬、間違えたかのような表情をして、1枚目に置いたカードを、ちらっと見たりします。
そして、手に持ったカードを見せると、「クラブの6」で当てることができました。
観客は、1枚目に置いたカードが、「クラブの6」だったのではないかと、気になります。
そこで、マジシャンは、1枚目のカードを表向きにします。
すると、スペードのAが現れました。
さらに、裏向きになっている全てのカードを表向きにすると、そのカードはすべてエースのカードでした。
種明かし
デイブス・デライトの種明かしです。
このトランプマジックでは、あらかじめ準備するところから始まります。
用意するカードは、エース4枚と4の数字のカードです。
4の数字のカードは、マークはどれでもかまいません。ここでは、「ダイヤの4」のカードを使います。
あらかじめ用意した5枚のカードを、スペートのA、ダイヤの4、ハートのA、クラブのA、ダイヤのAの順番で、トランプの束の一番下(ボトム)に配置します。
トランプを揃えて、ここから、スタートします。
トランプを裏向きにして、1枚カードを相手に選んでもらいます。
ここでは、「クラブの6」のカードが選ばれました。
相手の選んだカードを、トランプの束に戻してもらう際に、トップコントロールをしていきます。
トップコントロールとは、シャッフルをしながら、相手の選んだカードをトランプの束の一番上にもってくることです。
トップコントロールの方法は、ダンブルアンダーカットという技法を使います。
右手にトランプの束を持ちます。
右手の人差し指を使って、トランプの束を分けます。
右の人差し指で2つに分けたトランプの上部を、左手に渡します。
左手に持ったトランプの束の一番上に、相手の選んだカード(クラブの6)を、置きます。
次に、右手に持ったトランプの束を、左手のトランプの束の上に、重ねます。
このとき、戻してもらった相手のカード(クラブの6)の上で、密かに小指で、ブレイクを作ります。
そのまま、トランプ全体を、右手に持ちかえます。
左手の小指で作ったブレイクは、右手の親指でそのまま作っておきます。
次に、トランプの束の、親指から下の山の半分くらいを、左手で持ち上げます。
左手に持ったトランプの束を、右手に持ったトランプの束の一番上に、置きます。
(アンダーカットといいます)
次に、右手の親指でブレイクを作っている、残りのトランププの束を、上に持ってきます。
そうすると、相手の選んだか―ドが、一番上になりますし、一番下のカードの順番も変わっていません。(アンダーカットを2回行うので、ダブル・アンダー・カットと言います)
場合によっては、この後で、一番上と、下の5枚のカードの順番が変わらないように、リフルシャッフルを入れても良いでしょう。
リフルシャッフルは、トランプの束を半分に分けて、トップカードのある半分を、右側にズラします。
左右のカードを、パラパラとリフルをしながら、混ぜ合わせていきます。
このとき、ボトムにある5枚はまとめてはじいてから、左右のカードを混ぜ合わせていきます。
左側のトップカードは、相手の選んだクラブの6のカードであるため、一番上になるようにして、カードを合わせます。
次に、左手でカードを持ちます。
そのとき、下から5枚目のカードのところに、小指を入れて、ブレイクを作ります。
このまま、トランプの束を右手に持ちかえます。下から5枚目ところでは、ブレイクを保ったままにしています。
次に、右手の人差し指をトランプの束の半分くらいに当てて、左側にズラします。
ズラしたカードの束を、左手に持ちます。(これをスウィングカットと言います)
ここで、左手に持ったカードの一番上のカードに、指をさして、このカードを表向きにすると、「選んだカードのマークが分かります」と言い、右手を使ってカードを表向きにします。
左手の親指で、カードを内側にズラして、右手のトランプの束を使って、
カードを表向きにします。選んだカードのマークは、「クラブ」と言います。
このカードを見たときに、観客は、選んだカードが出てきたという雰囲気が漂いますが、マジシャンはここでは、気に留めずに、進めていきます。
次に、表向きにしたクラブの6のカードを、もう一度、右手のトランプの束を使って、裏向きにします。
このときに、右手に持ったカードの束で、クラブの6のカードを裏向きにするときに、密かに、右手に持ったトランプの束の下から5枚のカードを、裏向きのクラブの6のカードの上に置いてしまいます。
このように、親指でブレイクを作っていますので、下から5枚のカードは、親指の力を緩めることによって、ストンと、クラブの6のカードの上に落とすことができます。
この時点で、左手に持ったカードを確認すると、エース4枚とダイヤの4のカードで、合計5枚のカードがあり、その下に相手の選んだカードが配列されています。
次に、左手に持った一番上のカードを、そのまま左手でテーブルに置きます。
そうすると、相手は、クラブの6のカードをテーブルに置いたと思います。
しかし、実際には、スペードのAのカードを置いています。
続けて、左手のトランプの束の1番上のカードを、「次のカードでは、場所が分かります」と言います。そして、右手で、カードを表向きにします。
カードを表向きにすると、4のカードが現れます。
「このカードは、4枚目を意味する」、と言います。
左手に持ったトランプの束を上から順にテーブルに置き、4枚目のカードを右手に持ちます。
その、4枚目に置いたカードが、あなたの選んだカードであると言います。
ここで、観客に、「選んだカードは何でした?」と聞いても良いでしょう。
観客にとっては、最初に置いたカードが、「クラブの6」だと思っていますので、マジシャンは、失敗したと思います。
ところが、マジシャンが持っているカードを表向きにすると、「クラブの6」となります。
ここで、観客は1枚目に置いたカードが気になります。
マジシャンは、相手に「このカードが気になりますか?」などと言いながら、1枚目に置いたカードを表向きにします。すると、現れたのがスペードのAです。
続けて、残りの3枚のカードを表向きにしていきます。
すると、全てエースのカードが現れました。
クラブの6だと思っていたカードが、スペードのAであり、さらに、残りのカードも全てAだったことに観客は、驚きます。
マジシャンは、「実は、この4枚のエースは、次のマジックの準備だったのです」、と言い、エースを使ったマジックに移ることができます。
注意点とコツ
毎回、サッカートリックを入れてしまうと、予測されて効果が薄れてしまいますが、たまに入れることによって、お客さんを楽しませることができます。
失敗したフリをするときは、よりリアルに困ったような表情をすると、成功したときの効果が大きくなります。
4枚のエースを出現させますので、オープニングにも適したトランプマジックです。
最後に
今回は、プロ級トランプマジックの種明かしの解説として、「デイブス・デライト」という作品を紹介しました。
それほど、難しい技法を使わないで、ウケるカードマジックですので、この機会に覚えておくことをオススメします。
私の別のページでは、他にもトランプマジックを紹介していますので、合わせてお読みください。
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