「アッというまにマジシャンになれる本」のレビューや感想を知りたい。
ゆうきともさんって誰?
こういったリクエストにお応えします。
こんにちは、週末マジシャン・バッザです。
マジック歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会でマジックを披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。
このような私が、解説していきます。
今回は、ゆうきともさんの「アッというまにマジシャンになれる本」のレビューと感想について紹介します。
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ゆうきともプロフィール
名前 ゆうきとも
生年月日 1969年3月7日
出身地 岩手県
マジックの中でも、特にクロースアップマジックやメンタルマジックを得意とする。
1992年東京で開催された世界マジックシンポジウムにて、クロースアップコンテスト1位
2004年第14回厚川昌男賞を受賞
ゆうきともさんは、自らがマジシャンでありながら、同時に数多くのマジック教材の製作やレクチャーを行っています。
いわば、プロのマジックレクチャー講師です。
生涯学習のユーキャンのおいても、マジック講座で講師を務めているほどの、信頼できるマジックレクチャー講師と言えるでしょう。
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ユーキャン大人のマジック講座で習得できるマジックや教材内容など紹介
マジックは、飲み会や宴会の余興、家族や親せきの集まり、旅行先でのちょっとした時間、子供を喜ばせることができるなど、趣味としてはとても楽しみが多くやりがいのある習い事です。 マジックは、一 ...
アッというまにマジシャンになれる本レビュー
「アッというまにマジシャンになれる本」は、ある程度マジックを経験している人のためというよりは、本当に初めての人が、手に取るのがよい本です。
初歩的なマジックが分かりやすく、図で解説されているからです。
ただ、マジックを、人に教えてあげる場面がある、経験者にとっては、参考となる本です。
この中の一つでも、使えそうなマジックがあれば、それはそれで、収穫があったと思えるかと思います。
本のタイトルが「アッというまに……」となっていますが、当然ながら、この本を読んですぐに、簡単に、「私はマジシャンです!」といえるわけでないです。
そのためには、ここで紹介されているマジックを、練習して、人に驚いてもらえるようにならなければ、マジシャンとは、なかなか言いにくいのかな、と思います。
ゆうきともさん本人は、マジシャンになるためには、さまざまな経験を積み重ねてきている方なので、ご本人が、この本の内容だけで、マジシャンになれますよ、と本のタイトルを決めたとは、ちょっと考えにくいですね。
出版社側から、タイトルの候補を出されたのかとも考えます。
ただ、本のタイトルとは別に、ゆうきともさんの紹介するマジックであり、彼の理論を知るには、良い本だと思います。
本書で紹介されているマジックは、とても分かりやすく解説しています。
また、マジックのレベルについては、初心者にとっては、学ぶ価値があると考えます。
アマチュアマジシャンへの第一歩を踏み出すための、手引書といえるでしょう。
マジシャンになれる本とありますが、マジシャンを目指す人のため、だけの本でもありません。
一般の人が、ちょっと人とコミュニケーションと取るための、手段の一つとして、マジックを覚えてみることや、親が、子どもにマジックを見せてあげるために、簡単なマジックを覚えてみる、という感じで、本書を参考にしてみるのも、一つの使い方です。
37種類の持ちネタが紹介されていますので、興味を持ったマジックを練習すれば、そのうちのどれかは身に付くかなといった、気軽な気持で手に取るのも良いかと思います。
大型本でイラスト図解となっていますので、理解しやすい構成になっています。
トランプマジック 一致するカードが紹介
「アッというまにマジシャンになれる本」では、トランプマジックも解説されています。
その中の一つである、「一致するカードl」を紹介します。
このトランプマジックは、相手にも手伝ってもらいます。
相手が選んだカードと、マジシャンが選んだカードが一致すという現象です。
トランプの束を半分ほど、相手に持ち上げてもらいます。
持ち上げたカードを、シャッフルしてもらいます。
そのトランプの束を、背中にもっていってもらいます。
背中にあるトランプの束から、裏向きのまま、カードを1枚取り出して、前に出してもらいます。
マジシャンもここまで同じ動作をして、1枚カードを前に出してきます。
そのカートをお互い、交換します。
お互い、裏向きのまま、交換したカードを、背中にもっていきます。
背中にもっていったら、そのカードを表向きにして、トランプの束の真ん中あたりに入れてしまいます。
次に、お互い背中にある、トランプの束を前に出してきます。
ここまで、やったことをおさらいしますと......
お互い、トランプの束を背中にもっていった状態から、1枚、適当にカードを前に、裏向きのまま出してきました。
そのカードを、お互い交換して、背中にもっていきました。
背中にもっていったときに、カードを表向きにして、トランプの束の真ん中あたりに、入れてしまいました。
背中で動作していますので、お互い表向きにしたカードは、見ていません。
そして、お互い背中にあるトランプの束を、前に出してくると、トランプの束の中には、1枚だけ、表向きのカードが現れることに、なります。
リボンスプレッドをして、カードを広げて、表向きのカードを探します。
お互いの表向きのカードを見ると、ハートの7とダイヤの7のカードとなっており、お互いのカードが一致しました。
このマジックを実演している動画がありましたので、ご参考ください
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即席でできるマジックが紹介
P74には、「銀貨と銅貨」というマジックが、紹介されています。
このコインマジックは、カップに入れた10円玉と100円玉が、入れかわってしまう現象です。
このようなマジックは、本を読んで頭の中に入れておくと、とっさの時に思い出すことができます。
例えば、飲み会で、マジックを披露するタイミングって、いつやってくるか分からないときもあります。
突然、リクエストされることもあります。
そんなときに、何をやるか、迷っている時間は、できるだけ短くしなければなりません。
相手から突然、100円渡されて、「これで何かやってくれ」と言われることもあります。
そんなときに、即座に対応できるかどうかで、「さすがマジシャン!」と言われるのか、「ダメだなぁ~修行がたりんよ」なんて言われるかの、分かれ道が用意されます。
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マジック本の良さは、さらっとでも見返すことができるので、復習に役立ちます。
「あれ、このマジックどうやるんだっけ?」と思ったときに、すぐに見返すときにとても便利です。
この本には、コインマジックの他にも、丸めたティッシュペーパーが1,000円札に変わるマジックも解説されています。
お札を使ったマジックも即席でできます。
このようなマジックも、パラパラと本で復習しておくと、とりあえず千円札だけポケットに入れておけば、突然、何かマジックを披露することになったときでも、思い出して、対応することができるようになります。
マジックを披露する機会があったときに、上手くできなくて、家の戻ってから、「なんであの場で、すぐにマジックを披露することできなかったんだ」と悔しくなることがないように、普段からの準備も怠らないようにしておきたいものですよね。
2011年に大型本として再発行されている本です。イラスト図解で解説されています。
一読するだけでも面白いと思います。
最後に
今回は、ゆうきともさんの「「アッというまにマジシャンになれる本」を紹介しました。
私は、タイトルにひきつけられて、購入しました。
「これだけでマジシャンになるとはいえないだろうなぁ」、なんて思いつつも、ついつい、どんなマジックが解説されているのだろうと気なって、手に入れました。
一度、本書に紹介されているマジック覚えておけば、イラスト図解で解説されているので、復習がてら、パラパラとめくっているだけでも、頭の中にマジックをイメージするのに役立ちます。