デアゴスティーニザ・マジック3号では、手を離してもスプーンが落ちないマジックが紹介されています。
収録内容のバランスを考えれば、このマジックのような超簡単にできるマジックも入っていると、取り組みやすいかもしれません。
今回は、「手を離しても落ちないスプーン」のマジックについて紹介します。
私は、マジックを始めた約20年前に、新聞の広告欄に記載されていた通信講座を申し込んだことがありました。
その頃は、はやくマジックを習得したかった思いが強かったので、目につくものを片っぱしから購入していました。
当時は、ビデオテープとテキストでした。
その通信講座の中にも、このスプーンが手から落ちないマジックが紹介されていました。
当時は、スグにできて、「面白い」と思って、喜んで練習していました。
ただ、このマジックは、マギー審司さんがよくテレビに登場していた頃、笑点などで披露していたので、見飽きた感がありました。
最近は、テレビであまりこのスプーンマジックネタは見てないですが。
でも、マジックは組み合わせですので、一つのマジックをいろいろ応用を効かせることも可能です。
まずは、デアゴ マジック第3号では、どんな内容が収録されているか、現象を紹介します。
スプーンを左手に持ち、右手で左手の手首をおさえます。
そして、手をそのまま広げると、スプーンは落ちません。
教材で販売されているものなので、ここでの画像での掲載は省略しますね。
ただ、大事なことは、ここで終わりではないということです。
もう一度同じことをするのですが、
次は、手首をおさえている手を離します。
これで、完全に手にスプーンがくっついて落ちない現象になります。
このマジックのタネは、当然DVDで解説されています。
一度、種明かしをすることによって、2回目の現象はより不思議に見せることができます。
ただし、この手を離した状態で、スプーンが落ちないマジックは、先ほども申し上げましたが、よくマギー審司さんがテレビで披露していましたので、知っている人も多いかと思います。
では、タネを知られているから使えないのか?
といういうとそうでもありません。
1回目は、種明かしをすることにより、「なーんだ」となりますが、さらに2回目の種明かしをすることによって、笑いを起こすことができます。
おそらく、1回目からは予測できない仕組みでスプーンが落ちないようにしているものだから、そのギャップに笑いが生じるのかと思います。
私は20年前のまだまだ経験が浅かったころ、知人から東急ハンズでマジックショーを頼まれたことがありました。
ステージ経験が乏しかったので、とても緊張してました。
まして、見知らぬ人の前でマジックを披露するのは、本当にドキドキものでした。
そのため、お客さんから真剣な目で見られることが、とても苦痛だったのです。
はやく、笑ってもらって、その場を和ませたい、と思いながらマジックを披露していました。
そのときに役立ったのがこの原理だったのです。
当時、人数が多い場所でマジックを披露していたので、私はスプーンではなく、ステッキ(ケーン)を使いました。
一度目はステッキが手にくっつくようにして、実は・・・、ということを種明かしをします。
そして、さらに、もう片方の手を離してもステッキは、手にくっついたままです・・・という現象を見せると、
お客さんは不思議な顔と同時に、どうなっているんだ?というような、にらみつけるような表情をする方が多い中、2回目の仕組みの種明かしをすると、必ずと言っていいほど、笑ってくれました。
そうなると、場が和んで、次のマジックがやりやすくなったという経験があります。
このようなことから、このスプーンが手から落ちないマジックも、笑いをとりたい場合には、2回目の種明かしもアリなのではないかと、私は思います。
デアゴマジック3号の、スプーンを使ったマジックは、超簡単ではありますが、使い方によっては、面白くウケがよくなるので、テーブルマジックでも、ステージマジックでも役立つマジックだと言えます。
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