「知識ゼロからのマジック入門」の感想やレビューを知りたい......
こういったリクエストにお応えします。
こんにちは、週末マジシャン・バッザです。
マジック歴25年、会社員のかたわら週末に、施設、イベント、飲み会でマジックを披露するほか、手品講座を依頼される週末マジシャンです。
このような私が、解説していきます。
今回は、プロマジシャン・ふじいあきらさんのマジック本「知識ゼロからのマジック入門」の感想とレビューについて、紹介します。
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基本情報
書籍名 知識ゼロからのマジック入門
著者 ふじいあきら
出版社 幻冬舎
発売日 2011年1月1日
単行本 158ページ
ふじいあきら プロフィール
名前 ふじいあきら
本名 藤井 明
生年月日 1967年3月4日
出身地 広島県広島市
所属 マセキ芸能社
「知識ゼロからのマジック入門」感想・レビュー
「知識ゼロからのマジック入門」は、マジックの初心者には、とても分かりやすい内容です。
DVDはついていないですが、写真やイラストなどが使われているのと、ふじいあきらさんの文章がとても分かりやすく書かれています。
マジック入門ですので、紹介されているマジックは、ごく一般的なマジックが多いですが、解説がとても丁寧です。
これは、一般的なマジックを、ふじいあきらさんなりの見解から、細やかな解説がされています。
また、マジックの経験者の方にも、おすすめです。
タネややり方を知っている人にとっても、文字による丁寧な解説を読んで、頭の中でイメージさせることによって、ふじいあきらさんが、伝えている内容が、定着していくように感じられます。
丁寧な解説は、ふじいあきらさんの人柄の良さが、にじみ出ているように感じます。
マジックの一つ一つが物語風に紹介
タバコの灰が手に移動するマジックや、紙コップと新聞紙のマジック、指輪に紐が貫通するマジックなどが、ちょっとした物語風に書かれています。
この文章を読んでいると、マジックを見せるときの情景が目に浮かんでくるようで、さっそく練習をして、人に見せたくなるような気持ちになります。
マジック上達のコツが12のトピックで紹介
本書には、「マジック上達のコツ」が、12のトピックに分かれて紹介されています。
特に、すでにマジックを披露されている方にとっては、とてもためになる内容です。
ふじいあきらさんの実体験を踏まえながら、伝えています。
マジシャンとしての心構えや演じるときのコツといったものは、ふじいあきらさんが、長年マジックを披露してきて、苦労を重ねた経験から、培ってきたものです。
そんな貴重な話を、この本で知ることができるということは、大変ありがたいと思います。
本書は、語り口調で書かれていて、とても読みやすくなっています。
手が小さい、不器用と思う方へのアドバイス
例えば、手が小さい、不器用であると思っている人へのアドバイスは、とても勇気づけられるものです。
必ずしも型にはまった考え方ではなく、一つのマジックを成功させるためには、いろいろな方法があるので、自分になりに、やりやすいように工夫することをすすめています。
ふじいあきらが学んだトーク術とは
この本では、ふじいあきらさんが身につけた、トーク術についても、触れています。
興味深いところです。
ふじいあきらさんは、うまくしゃべれるようになるために、参考にしたのが、ダウンタウンさんだったと言います。
彼らの出演する番組はほとんど録画して、トークの間や、ルールを勉強しました。
そのほかにも多くの人と会話をして、分かったことがあります。
それは、自慢話、昔話、説教は、「三大つまらない話」ということや、自分が話す時間も、相手の空気に合わせると言ったことを伝えています。
間に気を配ること
ふじいあきらさんは、間や演技について、本書で触れています。
マジックの説明がきちんと理解される前に、現象を見せてしまうと、ウケるタイミングを逃してしまう。
ふじいあきらさん自身も、この間が早すぎるため、失敗したことがあると語っています。
そして、一番おすすめの方法は、自分がマジックをしている姿をビデオ撮影して、映像を見て振り返ることです。
映像では、自分の表情、間のスピードなどが、今まで気づかなかったことを教えてくれます。
など、マジックをすでに披露している人にとっては、とても参考になるアドバイスをしています。
マジック上達のコツについは、このほかに、練習についてや、マジック道具に対する考え方など、全部で12のトピックが、書き記されています。
マジックの演技や演出に興味のある方は、マキシマム・エンターテイメントもとても参考になる本です。レビューを紹介していますので、合わせてお読みください。
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ふじいあきらのサラリーマン時代の話が面白い
ふじいあきらさんが、サラリーマン時代の頃の話が印象的です。
あなたが、サラリーマンで、現在、マジックにとても熱中されているなら、この話はとても共感されることでしょう。
ふじいあきらさんは、専門学校卒業して、上京しました。
システム開発のプログラマーとしてサラリーマン生活をしていた2年目の頃、Mr.マリックさんのマジックを見て衝撃を受けたといいます。
それがきっかけで、再びマジックへの情熱が沸き起こってきました。
マジックに夢中になり、昼休みに会社の同僚に、マジックを見せていました。
それが1年ほどつづいたが、そのうち飽きられます。
マジックが上手いのは分かったけど、昼休みくらい休ませてくれ、と言われてしまいます。
次に、マジックを披露できる場を求めて、マジックバーでマジックを披露するようになりました。
マジックバーで失敗談と欠点を告白
ふじいあきらさんのマジックバーでの失敗談が特に、印象的です。
マジックバーでマジックを見せていた頃は、まともにしゃべることができず、いきなりマジックを見せていました。
そして、マジックのやることをただ説明しているだけ。
お客んさんからは、上手いけど、面白くないねとか、なんか暗いねと言われる。
バーのマスターからは、会話ができるようにならなきゃね、と注意されます。
また、お客さんにマジックを見せる態度も、お客さんを楽しませるのではなく、僕は凄いでしょ、という雰囲気を出していたために、お客さんを悔しがらせていたと、振り返ってします。
タネが見えたと言うお客さんには、どこがどう見えたかと詰め寄ったり、お客さんがちょっとからかってポケットの中に手を入れようとしたのに対して、たしなめたりした態度をとるなど......
そんな態度を見て、マスターからは、「何があっても怒っちゃダメ」と、叱られたことがある、といったエピソードが紹介されています。
ふじいあきらさんにも、そんな時代があったんですね、意外な面を知ることができて、同じ人間として失敗もあったんだなと思います。
仕事を辞めることになった話
そして、マジックバーに通うようになって、1年もすると頭の中は、マジックのことばかりを、一日中考えるようになり、仕事も手がつかなくなってしまったといいます。
ついに、仕事を辞めて、プロマジシャンになる、決心をします。
辞めてマジシャンになると言ったら、みんなに鼻で笑われたと言います。
そんな、ふじいあきらさんも、今では多くのマジシャンからあこがれらえる、マジシャンになりました。
ありえない貫通マジック
「知識ゼロからのマジック入門」の36ページには、「ありえない貫通」、というタイトルのマジックが紹介されています。
さっそく使ってみたい、と思うマジックです。
本書では、披露する情景を、物語風に展開されています。
ここでは、現象のみを紹介します。
ハンカチと紐と指輪を用意します。
指輪の上には、ハンカチをかぶせておいて、紐の両端は出ている状態です。
ここで、「はい貫通しました」と言います。
そこから、ハンカチの中から、指輪を見せると、
指輪は、紐で結んだ状態に見えます。
「なーんだ結んだだけか」、と思わせてから、両端の紐をピンと伸ばすと、指輪には紐が通っている、という現象です。
これも、特別な仕掛けはなく、指輪と紐があればできるマジックです。
このやり方についても、とても丁寧に、分かりやすく解説しています。
この指輪と紐のマジックはすぐに試したくなるものでした。
ふじいあきらさんの「知識ゼロからのマジック入門」は、amazonでも購入者の感想を見ることができます。リンクを貼っておきますので、ご参考いただけたらと思います。
最後に
今回は、ふじいあきらさんの「知識ゼロからのマジック入門」を紹介しました。
マジック初心者にとっては、マジックそのものが参考になりますし、経験者にとっては、マジック上達のコツや、ふじいあきらさんの会社員時代のマジックとの生活などがとても面白くて、参考になることと思います。
ふじいあきらさんは、いっとき、毎週のようにテレビに出演する時期がありました。
その後、テレビにでなくなったので、どうしているんだろうと思う方もいらっしゃると思います。
私の別のページでは、ふじいあきらさんの、経歴や現在の活動などをまとめた記事がありますので、合わせてお読みください。
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