手品を見せると周りが黙ってしまう、のはなぜ?
手品を見せたとたん、一瞬で変な空気になった経験ってありませんか?
私が、手品を覚えた頃は、「どうして、私が手品を見せると、みんな黙ってしまうんだろう?」
と、本当に悩みました。
変な空気になるんですね。
自分としたは、もっと驚いてくれたり、不思議に思ってくれたりして、何らかのリアクションが欲しいと思って期待していまいます。
ですが、手品をみせると、シーンとしてしまって、その後は、自分でもどうしてよいか分からない場面が多々ありました。
おそらく見てる人は、タネがどんなふうになっているんだろう?と考え込んでいるんですよね。
あとは、どうリアクションしてよいか分からないとか?
そこで、手品初心者の頃、東京にあるマジックショップへ行って、マジックグッズを買い物をしたついでにディーラーの方に聞いてみたことがありました。
ディーラーというのは、マジックグッズを実演販売している人のことです。
その人がいうには、「それは、ちゃんとしたオチを作ってないからだよ」と言ったのです。
お客さんが、拍手やリアクションを取りやすいようにオチを作らないと、変な空気のままになってしまうんですね。
いわゆる、マジックにおいても強弱が必要なのです。
分かりやすい例でいえば、マギー司郎さんやマギー審司さんは、最初の小ネタを入れて、最後に大ネタといいますかちゃんとした手品を取り入れてます。
また、マギー審司さんは、「耳がでっかくなっちゃった」とか「コインがでっかくなっちゃた」
などとても分かりやすく、拍手やリアクションをとってもらいやすいネタなどを取り入れてます。
このように、相手にマジックを見せて、変な空気にならないためには分かりやすいオチをしっかりと入れることが大切です。
これらの意識しながら、マジック番組に出演しているマジシャンの手順や見せ方を参考にされるとよいです。
手品初心者の頃は、自分のマジックの手順が正確か、相手にバレないように見せているか?など考えてばかりです。
視点が自分にしかないのですね。
大切なのは、視点を相手にもっていくことです。
どれだけ正確にマジックができたとしても、相手が驚く、たのしい、面白いと思わなければ、ノーリアクションになります。
そして、強弱をつけること。
最後には、相手が拍手なり、リアクションしやすいような、オチをつける必要があるのです。
マジックによる現象としてのオチでもよいですし、トークによるオチを作る必要もあります。
テレビに出演しているマジシャンなどを参考に、自分なりのオチを作っていくことをおすすめします。
私は、マジック初心者だった頃、この考え方がすごく貴重だったと思いました。
言ってみれば、私自身が相手にリアクションを取りやすいようなマジックを見せるころが出来ていなかった、未熟だったわけです。
それを、お客さんのせいにしていたのです。
もちろん、相手によっては、手品を見るが好きではない人もいます。
手品を見るのが好きではない人に、無理やり見せても、反応が悪いのは当然です。
ただ、そうではない、ちょっとでも興味ありそうな人に対しては、やはりしっかりとしたオチを作ることを心がけていくようにしました。
あなたは、あなたのマジックを見せて、お客さんからどこで、拍手をもらいたいですか?
どこで、驚きのリアクションをもらいたいですか?
あなたも、私と同じ経験があるなら、もう一度あなたのマジックを振り返ってみることをおすすめいたします。