デアゴスティーニにザ・マジックNo3では、「クインテットボックス」というコインマジックが解説されています。
ローダーと呼ばれる道具もついてきています。
このクインテットボックスはテーブルマジックでは、大変使えるマジックです。
クインテッドボックスはテンヨーで製作されたマジックグッズで、私は20年くらい前に購入したことがあります。
今は、どこで販売されているか分かりません。
ネットショップでも見つけることができませんでした。
テンヨーのWEBページを見つけたんですが、製造中止になっていました。
だとしたら、とても貴重なマジックグッズです。
このクインテットボックスは、コインの瞬間移動が簡単にできるマジックです。
しかも、5重の箱の中から出てきます。
一つだけ準備というか、作らなければならないものがあります。
ちょっと面倒と感じるかもしれませんが、裁縫が得意な方に作ってもらえばよいかと思います。
このコインが瞬間移動するマジックは、20年前に購入して、使いまくっていました。
テーブルマジックでは非常に有効なマジックです。
当時、コインマジックのレパートリーが少なかった私にとっては、このコインマジックはその少なさをカバーしてくれるくらい、強烈に不思議で、ウケるコインマジックでした。
どんな現象か説明します。
まず、相手に100円玉を借ります。
その100円玉に、何かサインや絵を書いてもらいます。直接書いてもらう場合もありますが、私の場合は、コインにシールを貼ってその上に書いてもらってます。
そして、用意したハンカチの中に、
今サインしてもらったコインを入れます。
相手に、そのコインをハンカチ越しに触ってもらって、確かにまだハンカチの下にコインがあることを確認してもらいます。
それから、「一つ用意していたものがあります」などと言って、ポケットに入れておいたボックを取り出し、
そのボックスをテーブルに置いておきます。
このボックスは、他の人に持っていてもらっても良いです。そして、グラスの中にそのコインを落としてもらいます。
「チャリ~ん」と、コインがグラスの底に当たる音がします。そして、グラスにかぶせたハンカチをとると、確かに落ちる音がしたはずのコインが無くなっています。
そして、テーブルに置いてあった、箱のフタを開けると・・・
もう一つ箱が入っているのです。
もう一度その箱のフタをあけると、
さらに箱が入っています。
さらに箱が入っています。
もう一度あけると・・・さらに箱が入っています
全部で、5個の箱が入っていて、それぞれにフタがしまっているのです。最後の箱のフタをあけると、さきほどサインしてもらった100円玉が入っているのです。
コインが瞬間移動したことになります。
これは、ホント、見せた人は不思議に思ってくれました。
この箱のフタをあけると、さらに箱が入っているので、不思議さと期待感を持たせることができます。
私は、当時、箱のフタを開けてもらうとき、運動会でかけるときのBGMを歌いながら、フタを開けてもらっていました。
今では、スマホに音源を入れることができるから便利ですね。
最近、思っているのは、「とにかく明るい安村」さんのネタのときにかかるBGMなんか、フタをあけるタイミングでかけるとウケるのかなと思っています。
とにかく・・・このコインマジックはウケがよいです。
デアゴマジック第3号のDVDではメイガスさんが、とても丁寧に解説しています。
コインマジックで使う基本技法については、第2号で解説しているものを使うくらいです。
あとは、いかに早く、この5重の箱を取り出すかにかかります。
ただし、欠点もあります。
それは、
丁度良いサイズのグラスが、マジックをするその場にあるのか?ということです。
私は、二次会の飲み屋などで、このコインマジックを披露していました。
その時、テーブルに丁度良いサイズのグラスがない場合は、お店の人に言って、わざわざ持ってきてもらわなければなりません。
そのときに、丁度良いサイズのグラスがなかったらこのマジックはできません。
一度、お店の人に持ってきてもらったグラスがまた、合わなかったら、再度お願いすることになります。
手際が悪くなりますよね。
そのため、当時、私は自分でグラスを持ち歩いていたことがありました。
もうひとつは、このローダーと呼ばれるものをポケットの中に持ちあるくことができるか?ということです。
ローダー一つだけだと、ジャケットの中のポケットにはおさまりますが、他のマジックをするのであれば、ポケットのスペースはできるだけ空けておきたいものです。
そのため、カバンに持ち歩いて、いざこのコインマジックをするときに、ローダー本体をポケットに入れることになります。
バーのカウンターで演じているバーマジシャンであればカウンター下のスペースを使うことができるので、支障はないのですが、
会社員のマジシャンが、飲み会で披露する場合には、持ち運べるものから、いろいろ制限される可能性がでてきます。
そのため、私は、テーブルマジックのレパートリーが増えてきたと同時に、このクインテッドボックスは持ち歩かなくなりました。
でも、今回、デアゴ マジック第3号に、このクインテッドボックスがついてきたことだし、それに、メイガスさんの演技を見たので、久し振りに演じてみたくなりました。
ローダーは、ポケットに入れずに、カバンに入れて、カバンから箱を取り出すようにしようかと思います。