初対面の人に手品を見せるとき、どんなふうに言えばよい?
最初になんのマジックを見せたらよいか?
こういったリクエストにお応えします。
たとえば、こんな状況を考えてみましょう。
「彼のマジックはすごいよ、見てみる?」こう言ってくれる友人・知人がその場にいない。
自分から「マジック見て」とは言いたくない・・・
ある程度マジックができるようになると、自分が「マジックやります」と言ってしまうと、自分の手品の価値が下がり、逆効果になる可能性があると分かっている人である。
では、どうしたら、さりげなく自分の得意技である手品を見てもらうことができるのか?
今回は、このテーマについて考えていきたいと思います。
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自分を思いっきり下げて言う
例えば、こんな感じで会話をするってのはどうでしょう?
シチュエーションとしては、女性と対面したとき。
「僕の知り合いに、超絶天才プロマジシャンがいるんだけど、見てみたいと思わない?」
「え?見たいけどそんな人どこにいるの?」
「いや、目の前に・・・」
ここまで、大げさに言ってハードルを上げると、逆にギャグだど思われる。
「どうせインチキ手品でしょ」と思ってくれる。
そうなると非常にやりやすくなる。
最初の期待値を下げておくことができれば、そこから大きなギャップを作ることができる。
相手が、どんな心境であれ、見てもらえる準備が整ったら、あとは自分の得意なルーティンにもっていくだけである。
ただし、注意しなければならないのは、ここでいきなりマジック道具を使ったネタは披露しないことだ。
いきなりトランプなどを出してしまうと、相手からドン引きされる可能性が大。
せっかく、ハードルが下がりながらも手品がやりやすい状況になったのなら、肩慣らし程度で相手の反応を見ていく。
今、目の前にある身近なものを使った手品やちょっとしたゲーム感覚で行えるもの。
例えば、目の前に輪ゴムがある、割りばしがある、紙ナプキンがある、ハンカチを使うなど。
次に、相手のノリがよければ、より本格的な手品を導入させていく。
期待値ゼロからのギャップを作ることによって確実に、相手の記憶に残すことができる。
そうなれば、次に会った時からは、お互いが声をかけやすい関係になっている。
さりげなくコインを落としてみる
これは、フランス人マジシャンであるデビッド・ストーンのリアル・シークレッツ・オブ・マジックというDVDの中でのシーンだ。
パーティー会場でコインを床に落として、まわりの注意を引く。
「このコインは誰の?」と聞いて近くにいる人にコインを渡すが、手にはコインが無くなって、反対の手から出現させる。
まわりの注目を集めてから、
「私はマジシャンだけど、何か見せてもいいですか?」と言ってマジックを始めるくだりがある。
どうでしょうか?
よっぽどの自信がないと、人数が多いパーティー会場でこのように行うには、なかなか勇気がいるのではないか?
日本人が同じようなシチュエーションを作り出すことは難しいかもしれない。
しかし、1対1の場合であれば決して難しいことではないかもしれない。
コインをさりげなく、テーブルに落として、「あれ?コインが落ちてきたけど君の?」
と言って、1枚のコインを使って、消してみたり貫通してみたりする。
ここで、相手の反応を見てみる。
ノリがよさそうだったら、さらに続けるといった具合だ。
そのときは、1枚のコインを使っていろいろなルーティンを披露していくと良い。
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小ネタを置いておく
これはかなり有効である。
実は私が実践でおこなっているものだ。
テーブルに相手がツッコミをいれたくなるようなものを置いておく。
それに食いついてきたときに、それを使って意表をついたマジックを行う。
そこからは相手の反応を見て次に展開していくかを確かめていくこと。
たとえば、コレ。
このカードをさりげなくテーブルに置いておく。
生ビールサービス券です。
相手が何か言ってきたときに、「あ、これね、ビール好き?」
と言って、カードをたたくと
カードの中から、出てきました。
ビールのミニチュアです。ストラップとかであるものです。
これをプレゼントします。
人は何かプレゼントしてくれる人に対しては、好意的になります。
ほぼ確実に仲良くなれます。
この場合、自分から「マジックを見せます」という必要がなくなる。
初対面の人の手品を見せる場合、よけいなセリフはいらない。
相手からツッコミを入れてもらえるようなものを置いていくこと。
もう一つ紹介しよう。
鳩サブレー缶です。これをさりげなくテーブルにおいておけば、相手は気なります。
相手が、気なって声をかけてくると中をみせてあげます。
中を開けると、鳩サブレ―。
「本物?食べられるの?」と聞いてくる。
「いや、消しゴムなんだよね」と中を開けると消しゴムが入っている。
これだけでも意表をついている。
さらに、消しゴム1個あれば、マジックはできる。
コインマジックの技法を使って、右手にもった鳩サブレ―消しゴムを
左手に渡します。
これを、相手に渡そうとすると・・・
クラシックパームを使って、鳩を消しますね。
そして、「消しゴムなだけに、消えてしまいました」と言う。
ここから、相手の反応がよければ、次のマジックにつなげていく。
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最後に
いかかでしたでしょうか?
今回は、手品で初対面の人と仲良くなるためのアプローチ3パターンを紹介しました。
おさらいしますと、
1.言葉によるアプローチ
2.物を落として、注意を引いてから見せるマジック
3.小ネタを用意して、相手から声をかえてもらうのを待つ
共通することは、常にギャップを作り出す演出をすることが大切です。
マジックができるとしても、インチキ手品程度しかできない雰囲気。
相手から思いがけけないプレゼントなど。
意表をついた小ネタなど。
このようなギャップを作ることにことによって、初対面の人に手品を見せた時、その意外性に興味をいだき、仲良くなれる可能性がグっと高まります。